金曜シネマ倶楽部(リメイク版はどうなのかな?)

「ウエスト・サイド物語」(1961年)


今年のアカデミー作品賞にノミネートされている「ウエスト・サイド・ストーリー」は往年の名作を巨匠スティーブンスピルバーグがリメイクしたもの

というわけで、そのリメイクされた方のこの映画(前回と同じパターンだ!)

舞台はニューヨークのマンハッタン
そこでは、非行少年グループのジェット団とプエルトリコ系の非行グループのシャーク団が敵対していた
しかし、ジェット団の元リーダーのトニーと、シャーク団のリーダーの妹のマリアが恋に落ちる
二人の恋の行方は?

「ロミオとジュリエット」を元に作られたブロードウェイミュージカルを映画化したこの作品
日本では劇団四季で上演されたり、ブロードウェイ版がたまに来日して上演されている
実は、四季版も来日ブロードウェイ版も観たことがあり、本作品はDVDで持っている
舞台も映画も何度も観たことがあるのだが、毎回それなりに楽しめるのは、やはりレナードバーンスタインの音楽が素晴らしいからなのだろう
しかし、なぜ50年後の今、スピルバーグがリメイク版を作ったのかが分からない
観れば分かるのかな?
来月のアカデミー授賞式までには観ようかな?
(実は、前回紹介の「エール!」のリメイクの「コーダ あいのうた」もまだ観ていない)
(というか、作品賞ノミネート作品は、まだひとつも観ていないぞ!)
にもかかわらず、前回と同じセリフでしめておこう

今年のアカデミー賞授賞式は見逃せないぞ!
(なんか嘘っぽいなぁ)

2022年2月25日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(リメイク版を観る前に)

「エール!」(2015年)


今年のアカデミー作品賞にノミネートされている「コーダ あいのうた」はフランス映画のリメイクとのこと

というわけで、そのリメイクされた方のフランス映画を観てみた

フランスの片田舎で酪農を営むベリエ家は、長女のポーラ以外、両親も弟も聴覚に障害を持っていたが、何事にもオープンで明るく仲の良い家だった
ある日、ポーラは、その歌声に才能を感じた音楽教師から、パリの音楽学校のオーディションを受けるよう勧められる
しかし、パリに行くには家族と離れなければならず、ぎくしゃくするベリエ家
歌手になる夢を家族に理解してもらいたいポーラだが、彼らはポーラの歌声を聴くことができない・・・

聴覚障害がメインテーマのようにみえて、実は家族の成長の物語である
笑いあり、涙あり、そして少し元気になる(かもしれない)映画といえよう
リメイク版の「コーダ あいのうた」は「オリジナルを越えた」という評判もあるという
見比べてみるのも一興かもしれない

おすすめ!

ところで、同じく今年のアカデミー作品賞にノミネートされている「ウエスト・サイド・ストーリー」もリメイク作品
「リメイク映画はノミネートどまり」と言われるアカデミー作品賞だが、過去には「ディパーテッド」という受賞歴もある
日本映画として初めて作品賞にノミネートされた「ドライブ・マイ・カー」は大穴狙いか

今年のアカデミー賞授賞式は見逃せないぞ!

2022年2月18日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(今年の賞レースの行方は?)

「ダイアナ:ザ・ミュージカル」(2021年)


アカデミー賞授賞式の前夜に「最低」の映画を選んで表彰するゴールデンラズベリー賞(通称「ラジー賞」)という悪ふざけ

そのラジー賞に複数の部門でノミネートされているこの映画

おとぎ話のような結婚で皇太子妃となったダイアナ
二人の王子をもうけたが、夫のチャールズとは別居状態となり・・・

故ダイアナ妃の半生を描いたミュージカルである
ストーリーはご承知のとおり酷いスキャンダルなのだが
テンポが良く、楽曲も言うほど悪くはない
ダイアナ役のジーナデヴァールもなかなか良い
(ラジー賞では、最低主演女優賞にノミネートされているが)
日本で舞台公演があったら観に行きたいと思うけどなぁ
果たして本作はラジー賞を受賞するのだろうか?
ちょっと気になる

ところで、今年のラジー賞では、1年で8本の映画に出演したブルースウィリスに対して
「2021年映画のブルースウィリスの最低演技賞」という特別部門が創設されたという
ラジー賞、嫌いじゃないです

2022年2月11日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、太宰を読みたくなる?1本)

「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」(2020年)


大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、源平合戦の緒戦が始まった

というわけで、同ドラマで頼朝演じる大泉洋と政子演じる小池栄子が偽夫婦となるこの映画

何人も愛人を持つ田島は、愛人たちと別れることを決意する
優柔不断な彼は、愛人との別れ方を友人に相談すると、美人の妻を連れて愛人に会いに行って別れを告げるようアドバイスされる
そこで田島は、偽の妻として永井キヌ子という女を雇い、計画を実行する・・・

太宰治の遺作「グッド・バイ」を劇作家ケラリーノ・サンドロヴィッチが舞台化した作品の映画化とのこと
登場人物の誰にも感情移入できない不思議な映画
ストーリーというよりも
大泉と小池のかけあいを楽しめるかどうかが作品の評価の分かれ目かもしれない
2015年の舞台版を観てみたかったなぁ
という感想なり

ところで、大河ドラマの方の大泉と小池の評判はどうなのかな
個人的には歌舞伎勢、特に板東彌十郎が面白いんだけど
皆さんはいかが?

2022年2月4日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(今年もよろしく)

「おとなの恋の測り方」(2016年)


テレビドラマの傑作「奥様は魔女」は妻が魔女という設定のドタバタコメディだった

というわけで、こちらは恋人の男性が小柄という設定のコメディ映画

弁護士のディアーヌは、離婚した元夫で共同経営者でもあるブルーノと口論ばかり
そんなある夜、レストランに携帯電話を忘れて帰宅したディアーヌは、携帯電話を拾ったという男性から電話を受ける
アレクサンドルと名乗るその男性の感じの良い話しぶりに、新たな出会いの淡い期待を抱いたディアーヌは、彼と会う約束をする
翌日、約束の場所に現れたアレクサンドルは身長136センチメートルの小柄な男だった
最初は戸惑うディアーヌだったが、次第にアレクサンドルの魅力に惹かれていく
そして・・・

一見するとコメディのようだが、実は人間の差別や偏見の問題を鋭く描く意欲作である
アレクサンドルとの交際を反対するディアーヌの母に対して、連れ合いが言うセリフは秀逸だ
アレクサンドル役は、「アーティスト」(2011年)でアカデミー主演男優賞を受賞したジャンデュジャルダン(実際の身長は182cmだがCG処理で136cmになっているらしい)
ディアーヌ役のヴィルジニーエフィラは、なかなかチャーミングだ
(あれ?チャーミングって死語?)
感染予防でおうちにこもってカウチポテトするにはもってこいの映画である
おすすめ!
あれ?カウチポテトって死語?

2022年1月14日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(なぜ今、続編?)

「マトリックス レザレクションズ」(公開中)


22年前に観た「マトリックス」の第1作は衝撃的だったなぁ

というわけで、なぜか18年ぶりに新たな続編が作られたこの作品

ゲームデザイナーのアンダーソンは、「バイナリー」というゲームを開発していた
彼は、過去に「マトリックス」という3部作のゲームを大ヒットさせていたが、そのシーンの幻覚に悩まされていて、精神科のセラピーを受けていた
そして、ある日、ティファニーという女性に出会い・・・

まず、過去の3部作を観ておかないとほとんど楽しめないので要注意!
そして、前半部分はそこそこ楽しめるが、後半は評価が分かれるので要注意!
さらに、主役の二人の容姿をみて、「時間の流れって残酷だなぁ」と感じてしまうかもしれないので要注意!
というような映画なので、これから観る人は要注意!

さて、今年のブログもこれでおしまい
オミクロン株の流行の兆しがあるので、皆様くれぐれも要注意!
では、良いお年を

2021年12月24日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(コマネチ!)

「浅草キッド」(Netflixで公開中)


小学生の時に見たツービートの漫才は衝撃的だったなぁ

というわけで、先週に引き続き、ネットで公開されているこの映画のご紹介

芸人志望のタケは、浅草芸人の深見に憧れて、深見が経営するフランス座のエレベーターボーイになる
タケに将来性を感じた深見は、タケの面倒をみるようになる
しかし、ストリップの幕間におこなわれる深見のコントは時代遅れとなっていた・・・

ビートたけしが自身の浅草時代を描いた小説を映画化したものである
ストーリーはほろ苦い青春ドラマといった感じだが
特筆すべきは、ビートたけし役の柳楽優弥氏の演技だ
まさに若き日のビートたけしそのものである!
(実際には知らないけど)
ちょっとした話し方のクセや仕草がよく似ているのだ
(演技指導があの松村邦洋氏ということで、納得!)
柳楽氏の演技だけでも見る価値ありである
ビートきよし役のナイツの土屋伸之氏も良い
深見役の大泉洋氏は、ちょっとだけハナにつくかな
(洋ちゃん、ごめん)
週末に浅草に遊びに行きたくなる、そんな映画である
気楽に遊びに出かけられるように、新型コロナの感染状況ももうしばらく落ち着いていて欲しいけど
年末年始まで持つかな?

2021年12月17日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(ネットで観る映画)

「クリスマス・キャッスル」(公開中?)

インターネットだけで公開される映画ってどうなの?

というわけで、先月Netflixで公開されたこの作品

小説家のソフィは、人気シリーズの登場人物を作中で死亡させてから、ファンから強い批判を受けていた

しばらく静かな環境に避難しようと考えた彼女は、念願だったスコットランドの古城を訪れる・・・

あのブルックシールズの最新作である

ストーリーは「これぞ究極の予定調和!」といった感じ

悪人は一切出てこない優しい映画なので

年末の忙しない時期にはちょうど良いのかもしれない

インターネットでお気楽にということなのかな

ただ、映画館で公開しない作品も、映画って言うのかな?

2021年12月10日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(「女王陛下の007」が観たくなる1本)

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」(公開中)


オリックスの優勝は25年ぶりとのこと

というわけで、こちらはシリーズ25作目の最新作

諜報部員を退いたジェームズボンドのもとにCIAの旧友フィリックスライターが訪れてある作戦の協力を依頼される
しかし、それは最も危険な任務となった・・・

007シリーズを映画館で初めて観たのは13作目の「007/オクトパシー」(1983年)で、それ以降はすべて映画館で観ている
DVDは第1作「007/ドクター・ノオ」から第22作「007/慰めの報酬」まで持っているが、前作と前々作は購入していない
そして、おそらく本作のDVDも購入しないだろう
本作の評価は賛否両論あるが、自分は否だ
6代目ボンドのダニエルクレイグは、良いと思う
しかし、シリーズで逸脱してはいけないフォーマット(形式)というものはあると思う
そういう意味で、本作は残念ながら評価できなかったなぁ
最近の007映画にはそれほど期待はしていないんだけどね

ところで、明日から日本シリーズでオリックスと対決するスワローズには大いに期待をしているなり!

2021年11月19日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(りんごのキャラメルトーストが食べたくなる1本)

「劇場版 きのう何食べた?」(公開中)


内野聖陽氏が紫綬褒章を受章したとのこと


というわけで、同氏と西島秀俊氏が主演のこの映画


美容師の矢吹賢二は、乙女の心を持ち、ちょっぴり寂しがり屋
小さな法律事務所の雇われ弁護士の筧史朗は、自他共に認める倹約家
そんな史朗が、賢二を京都旅行に誘った
夢のような時間を過ごす賢二は、逆に「何かあるのでは?」と急に不安になり・・・


2019年に放映されたテレビドラマの劇場版である
劇場版だからといって、特別な仕掛けがあるわけではなく
テレビドラマの拡大版といったところ
お馴染みの登場人物に、少しだけ新しいキャラクターが加わる程度
「わざわざ映画館で観なくても・・・」と思われるかもしれないが
こういう時期だからこそ、映画館でほっこりするのも良いと思う
テレビ版のファンを裏切らない、良い意味で予定調和的な映画である


おすすめ!


ところで、最近、きのう何食べたかをすぐに思い出せないことがある
そのうち、「結局、思い出せない」ということが多くなるのだろう
まあ、それはそれでということで
(映画のラストのセリフの気分で)

2021年11月4日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita