金曜シネマ倶楽部(海に行きたくなる1本)

「真夏の方程式」(2013年)


真夏である

というわけで、時節柄この作品をご紹介

物理学者の湯川学は、海底資源開発の説明会に出席するため、玻璃ヶ浦の緑岩荘という旅館に滞在する
そこで彼は、経営者夫婦のおいの恭平という少年と知り合う
そして次の日、別の宿泊客の変死体が近くの海岸で発見されて・・・

テレビドラマ「ガリレオ」シリーズの劇場版の第2弾である
第1弾の「容疑者Xの献身」では、事件を解明したことを後悔する湯川だったが
本作ではその教訓が活かされた(?)結末となっている
湯川と少年の交流が爽やかに描かれていて、夏の海というロケーションも気持ち良く、第1弾とは違って観終わった後の印象も良い
海に遊びに行きたくなること必至の作品である
この時期に、おすすめ!

さて、先日,この「ガリレオ」シリーズの劇場版第3弾の製作が発表された
公開は2022年とのこと
今から楽しみである

2021年7月30日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(「金閣寺」は実家だったかな?)

「三島由紀夫 vs 東大全共闘 50年目の真実」(2020年)


大河ドラマ「晴天を衝け」では、尊皇攘夷も下火になってきた

というわけでこの作品、戦後の攘夷運動のような学生運動も下火になってきた頃に行われたある討論会を描くドキュメンタリーである

東大安田講堂事件の4ヶ月後の1969年5月、東大全共闘が主催する討論会に保守言論人の三島由紀夫が招かれた
左翼学生が詰めかけた東大駒場キャンパス900号室で、伝説の討論会が始まる・・・

作り物ではないからか、スクリーン(画面?)を通しても当時の会場の熱が伝わって来て、多少暑苦しくなるかもしれない
しかし、左派、右派という思想とは関係なく、「言葉の力」を信じている人々の真剣な言葉による応酬に心を動かされる
50年後の今、我々は「言葉の力」を信じているだろうか?
三島はこの討論会の翌年に自死する
もし今、彼が生きていたら、この世界をどう見るだろう?
(自衛隊にワクチンを打たせていると知ったら・・・)
週末、ひさしぶりに三島文学を読んでみようかな
読みにくくて、すぐ挫折しちゃうんだけどね

2021年6月11日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、ぜひ吹き替え版で)

「007サンダーボール作戦」(1965年)


若山弦蔵氏が亡くなった

というわけで、若山氏の吹き替え以外にはありえないコネリーボンドのこの作品

NATO空軍から原爆が盗まれた
英国諜報部員のジェームズボンドは、原爆奪還のため、バハマへ飛ぶ・・・

若山弦蔵氏と言えば、ショーンコネリーの吹き替えである
ラジオ好きであれば、「バックグラウンド・ミュージック」や「東京ダイヤル954」が浮かんでくるかもしれない
スパイ大作戦のピーターグレイブスの吹き替えも外せない
渋い低音の魅力!
そして、軽妙な語り口
ご冥福をお祈りしつつ
今週末は、コネリーボンド(当然、吹き替え版!)を存分に堪能するとしよう!

2021年6月4日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(大学生の時に観た1本)

「バトルランナー」(1987年)


人目を忍んでひっそりと聖火リレーが強行されているらしい

というわけでこの映画、シュワちゃんが走ります!

舞台は30年後の近未来
厳しい統制社会の中で、正義の戦士が凶悪犯のランナーを追い詰めるというバラエティ番組「ランニング・マン」が民衆の熱狂的な支持を得ていた
無実の罪で強制労働所に収容されたベンリチャーズは、仲間と一緒に脱走するが、当局に囚われて「ランニング・マン」のランナーとして強制的に出場させられる・・・

近未来と言いつつも舞台設定は2017年なので、今では既に過去の物語
ただし、テレビが偽情報を流して民衆に信じ込ませる世界という設定は、決して絵空事ではないことを現代を生きる我々は実感しているのではないか
そういう意味では、公開当時のように単純に娯楽映画として楽しむということにはなかなかならないかもしれない作品と言える
そんな小難しいことを言っても、とどのつまりいわゆるB級映画なんだけどね
ステイホームの暇つぶしにどうぞ!
(シュワちゃん、ごめん)

2021年5月7日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(ノマドとは?)

「ノマドランド」(公開中)


ノマドワーカーという言葉があるらしい
オフィスではなく、喫茶店などWi-Fi環境のある場所でノートパソコンやタブレット端末を使って仕事をする人のことだという

というわけで、こちらはそれとはまったく違う車上生活者を写実的に描くロードムービー

企業の経営破綻により住居も住み慣れた町も失ったファーン
彼女は、キャンピングカーで季節労働の現場を渡り歩くという生き方を選択する
亡き夫の思い出とともに・・・

ノマドとは遊牧民という意味らしい
本作では実在のノマドが出演しており、物語というよりもドキュメンタリー色が強い
「幸福とは?」「老いとは?」「自由とは?」
などの問題を問いかけているのかもしれないが、そうではないのかもしれない
何をどのように感じるかは観る者の自由ということか
そういうことが苦手な人(どちらかと言えば、自分も苦手な方だが)には、ひょっとしたら退屈かもしれない
まあ、「百聞は一見に如かず」という無責任な結論にしておこう

ところで、WOWOWで「川のほとりで」というドラマが始まった
本作とは似て非なるものだが、ハウスレスに対するとらえ方の違いが興味深い
面白いかどうかは別として
(ベンガル、ごめん)

2021年4月9日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(久しぶりの映画館)

「騙し絵の牙」(公開中)


緊急事態宣言が解除された


というわけで、久しぶりに映画館で観てきた映画のご紹介


出版不況にあえぐ大手出版社の薫風社
その社長の急死により、社内の権力争いが先鋭化する
そして、経営陣、編集者、作家らの生き残りをかけた騙し合いの戦いが始まる・・・


肩の凝らない娯楽映画である
出演者もいつもの人たちといった感じで、良い意味で安心して観ることができる
(悪い意味で「また、この役者か!」というようなベタなキャスティングなのだが)
ただ、雑誌の新編集長役は、原作者が大泉洋氏が演じると決めて書いたということのようだ
(そういう手法を「あてがき」というらしい)
原作の小説を読んでみようかな
図書館で借りて
えっ?出版不況の一因はそこ?

2021年4月2日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、じっくり観たい映画)

「マザーレス・ブルックリン」(2019年)


メーガン妃の王室への発言が物議を醸しているらしい

というわけで、こちらは人種差別が当たり前だった1950年代のニューヨークが舞台のサスペンス映画

恩人を殺された私立探偵のライオネル
彼は障害を抱えながらも抜群の記憶力を駆使し、わずかな手がかりをたどって恩人が殺された事件の真相に迫っていく
そして・・・

トゥレット症候群を抱える探偵という難しい役をエドワードノートンが好演している
アレックボールドウィン、ウィレムデフォー、そしてちょい役でブルースウィリスと豪華な俳優陣が物語を支える
登場人物が多いことと時代背景に馴染みがないことから、ぼんやり観ているとストーリーに追いついていけなくなる危険性があるので要注意
時間も長い映画なので、じっくりと腰を落ち着けて観ること
主演のみならず監督、脚本も手がけた奇才エドワードノートンの世界を存分に楽しむべし

ところで、かつては奇才と呼ばれたのかもしれない広告マンが五輪開会式の演出として提案したまったく笑えないダジャレネタには
ピッグりした!
(これも相当酷いぞ)

2021年3月19日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(ジョディフォスターもブロンド美人)

「ブレイン・ゲーム」(2015年)


アンソニーホプキンス主演の映画「ファーザー」がゴールデングローブ賞4部門にノミネートされているらしい

というわけで、彼が特殊能力を有する男を演じるサスペンス映画

連続殺人事件を捜査するFBI捜査官のジョーとキャサリンは、予知という特殊な能力を持つジョンに捜査協力を依頼する
当初はジョンの特殊能力に懐疑的なキャサリンだったが、彼の能力によって捜査が進展するにつれ、その考えをあらためる
そして、ある容疑者が浮かび上がる・・・

「予知能力を持つとどうなる?」というのが本作のテーマとなっているが
それを表現する映像が少し面倒くさいと感じるかもしれない(個人的感想)
アンソニーホプキンスは、この手の役をやらせたら右に出る者はいない
久しぶりに「羊たちの沈黙」を観たくなった
キャサリン役のアビーコーニッシュも良い
(ブロンド美人には弱いのだ)
映像はホラー映画なみだが、ラストシーンは少し切なくなるかもしれない
Amazonプライムビデオは本日で配信終了らしいので、観るなら急ぐべし!

ところで、冒頭述べた「ファーザー」でのアンソニーホプキンスは、予知能力ならぬ認知症の役を演じているらしい
日本公開は5月14日とのこと
その頃にはコロナ禍も少しは収まっているだろうか
誰か予知できない?

2021年3月5日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(スポーツ選手の受難)

「見知らぬ乗客」(1951年)


大坂なおみ選手が全豪OPの決勝に進出したという

というわけで、テニス選手がとんでもない事件に巻き込まれるこの作品

テニス選手のガイは、列車の中でブルーノという男から声をかけられる
ブルーノは、ガイがテニス選手であること、妻と離婚したがっていること、上院議員の娘と交際していることを知っていて
「私が君の妻を殺すから、君は私の父を殺してくれ。お互いに殺人の動機がないから捕まることはない。」
と交換殺人をもちかける
ガイはブルーノの話には取り合わなかったが、ブルーノは本当にガイの妻を殺してしまう
そして、「次は君が私の父を殺す番だ」とガイに迫る・・・

ヒッチコック監督が描くサスペンス映画
ガイにつきまとうブルーノが怖いのなんのって
さすがヒッチコック!である
ただヒッチコックお得意の「主人公巻き込まれ型」の作品の中では
ガイはまだマシな方かな
彼の映画では、もっと酷い目にあっているひとがたくさんいるからねぇ

えっ?元スピードスケート・自転車競技選手で、最近、酷い目にあっているひとがいるって?

2021年2月19日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(細かいことは抜きにして観る1本)

「エアフォース・ワン」(1997年)


連邦議会議事堂の襲撃を扇動したとして現職の大統領が弾劾訴追されたという

というわけで、こちらは大統領が体を張ってテロを防ぐというアクション映画

米国大統領のマーシャルは、ロシアから帰国するため大統領専用機エアフォース・ワンに搭乗した
ところが、そこにはテロリストグループも乗り込んでいた
人質奪還のため孤軍奮闘する大統領
その結末は・・・

超人的な活躍を見せる大統領役にハリソンフォード
まさに大向こうから
「いよっ!大統領」
と声がかかりそうな大立ち回りである

以下、ネタバレあり
大統領を救出した軍用機からの通信内容がこの映画のオチであり、
このセリフのためにこの映画を作ったのではないかと思わせるラストシーンになっている

コロナ禍のモヤモヤを吹き飛ばしてくれる(かもしれない)娯楽作品と言えよう

しかし、大統領自身がテロを扇動する時代が来るとはねぇ・・・

2021年1月15日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita