金曜シネマ倶楽部(願いは「終息」)

「ワンダーウーマン1984」(公開中)


今年はコロナ禍で、このブログも3月以降はほとんど過去の映画の紹介だった

というわけで、今年最後は公開中のこの作品をご紹介

愛する人を失い、長い年月、孤独な生活を送るダイアナ
彼女の願いが叶うとき、それは、彼女の新たな戦いが始まるときだった・・・

シリーズ2作目の今回は1984年が舞台である
第一次世界大戦が舞台だった前作はそこそこ骨太の内容だったが
本作はファンタジー色が強い
現代版「クリスマス・キャロル」といった感じか
(奇しくも今日はクリスマス)
この手の映画にありがちな冗長なバトルシーンには辟易するかもしれない
ある登場人物が、若き日の現アメリカ大統領にしか見えないかもしれない
ケチをつけようと思えばいろいろあるが
まあ過大な期待をせずにストレス発散気分で観るべき映画である
(本作の関係者の方々、ごめん)

さて、2020年のブログはこれでおしまい
2021年が皆様にとって良い年になりますように!

2020年12月25日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(不要不急の1本か)

「新解釈・三國志」(公開中)


日本の戦国時代を描くNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は、光秀と義昭の対立が決定的となり、展開が早くなってきた

というわけで、こちらは中国の三国時代を新解釈で描く異色作


漢王朝の末裔の劉備は、勢力を拡大する曹操に対抗するため、諸葛孔明を軍師に迎える
劉備は、打倒曹操で利害が一致した呉の孫権と同盟を結び、かの有名な赤壁の戦いを迎える

あらすじを紹介すると三國志だが、実体は歴史映画ではなく完全なコメディ映画である
究極の悪ふざけ映画と言えるかもしれない
かつてのテレビドラマ「勇者ヨシヒコ」の映画化といった感じか?
そのため「三國志の映画を観よう」と思っている人は間違いなく後悔するので要注意!
好き嫌いがはっきりと分かれる作品なので、覚悟して観ること

ところで、「麒麟がくる」も新解釈っていうことないかなぁ?
山崎の戦いで敗走した光秀は、岡村隆史演じる徳川の忍びに助けられ、関ヶ原の戦いの後に天海として現れて一言つぶやく
「麒麟は家康だったか」と

2020年12月18日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(近未来映画の傑作!)

「トータル・リコール」(1990年)


コリンファレル主演のリメイク版が公開された2012年に一度紹介したことがあるこの作品
現在、30周年記念4Kデジタルリマスター版が公開中ということで、もう一度ご紹介

肉体労働者のクエイドは、意味不明の火星の夢を見る
クエイドは火星へ行くことを妻に提案するが、断られる
ある日、夢を売る「リコール社」の宣伝を見たクエイドは、
「火星でのスパイ活動」という夢を購入するが・・・

どこまでが夢なのか、どこからが夢なのか
近未来SF映画としては、一級の娯楽作品といえる
主演のシュワルツェネッガーはこの近未来SF映画に数多く出演しているが、
トップクラスの出来だ
妻役のシャロンストーンが怪しくて良い
(彼女は、どの作品でも怪しいのだけれど)
本作監督のポールバーホーベンもかなりクセのある映画を撮る人だが
この作品は、文句なしに面白い

おすすめ!

しかし、30年前の作品まで「デジタルリマスター版」とはいえ公開しなければならない状況とは、コロナ禍恐るべしである
(と言いつつ、このブログも8年前の焼き増しなんだけど・・・)

2020年12月4日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita