金曜シネマ倶楽部(週末、「シャイニング」が観たくなる1本)

「レディ・プレイヤー1」(公開中)

 

明日からゴールデンウィーク!

 

というわけで、ひたすら楽しめるスピルバーグ監督の最新作をご紹介

 

舞台は近未来の2045年
人々はVR世界の「オアシス」に熱中していた
その創設者ハリデーが亡くなり、「オアシスの中に隠された3つの鍵を手に入れた者に、全財産とオアシスの権利を譲る」という遺言が発表される
ハリデーの記録を研究して謎を解いた17歳のウェイドは、ひとつ目の鍵を手に入れる
しかし、「オアシス」を手に入れて世界を支配しようと企む巨大企業の魔の手が伸びる
果たして勝利を手にするのは誰か?

 

VR世界の映像が圧倒的である
VR世界ではプレイヤーは自分の好きなキャラクターになったり好きな乗り物を使ったりすることができるという設定なので、過去の映画やテレビの懐かしいキャラクターや乗り物がわんさかと出てくる
「さすがスピルバーグ!よくぞ権利関係をクリアしたなぁ」
というくらい様々な映画、テレビ、ゲームのキャラクターが登場し
明らかに日本人向けの「あのキャラクター」が登場するシーンは大興奮間違いなしである
1980年代にスピルバーグ映画を楽しんだ世代にはたまらない映画だ

 

ぜひ映画館で観るべき作品である
個人的には3D版がおすすめ!

 

ところで
「この映画を面白がっているのはおっさんだけじゃなかろうか?」
という一抹の不安も・・・

2018年4月27日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「交渉人」(1998年)が観たくなる1本)

「シェーン」(1953年)

 

アメリカで銃規制の運動が盛んになっているらしい

 

というわけで、なんとなく久しぶりに観たくなったこの作品

 

入植者のジョーは、先にその土地を支配していたライカー一味から嫌がらせを受けていた
そこへシェーンという流れ者のガンマンが通りかかる
ジョーも息子ジョーイも妻マリアンもシェーンを気に入り、シェーンはジョー親子の農園で働くことなる
しかし、ライカー一味の暴力は激化し、ついには外の町から殺し屋を呼び寄せる
ついにジョーの入植者仲間の一人が殺され、シェーンが立ち上がる
そして・・・

 

なるほど、保安官がいない町では自衛のための武器も必要だったのかもしれないが
60年以上も前の映画ながら、一応、銃に対して抑制的なメッセージも盛り込まれている
ガンマンの自分は時代遅れであることを自覚して町を去って行くシェーンに対し
「シェーン、カムバック」とジョーイが叫ぶラストシーンはあまりにも有名
また、「去って行くシェーンは、馬上で既に死んでいたのではないか」という論争があることもそこそこ有名
本作は名作との評価もあるが
「入植者のジョーも開拓者のライカーも『ここは自分の土地だ!』とか言ってるけど、そもそも先住民の土地だったんじゃないの?」
と思うと、現代では受け入れられない人も多いのではなかろうか?
40年ぶりに観ると、小学生の時には気づかなかったことをいろいろ発見することができる映画である

 

まぁ、時代遅れの者はひっそりと去って行くのが美学だね
セクハラ感覚が時代遅れの人も、もう少しひっそりとね

2018年4月20日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「大統領の陰謀」が観たくなる1本)

「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(公開中)

 

無いと言っていた書類が次々と出てくるねぇ

 

というわけでこの作品、ベトナム戦争に関する機密文書を巡る実話を映画化したものである

 

泥沼化するベトナム戦争に対する国民の反戦感情が高まる中、政府が作成した戦争に関する機密文書の一部がニューヨークタイムズ紙に掲載された
ニクソン政府から記事の差し止め請求をされたニューヨークタイムズ紙を出し抜き
全国紙への転換を目指すワシントンポスト社は、独自に機密文書の全部を入手する
それは歴代大統領が国民を欺いてベトナム戦争を続けていたことを示す詳細な記録だった
政府の圧力に屈するか?それとも報道の自由を貫くのか?
ワシントンポスト紙の女性発行人キャサリンが下した結論は・・・

 

メリルストリープとトムハンクスという超豪華なキャスト、そして監督はスティーブンスピルバーグという話題作である
「トランプ政権下の今、作らなければならない映画」ということで製作されたらしい
(スピルバーグが不得手な)人間ドラマの部分はイマイチだが、ストーリー展開の巧さはさすがスピルバーグという感じ
報道の自由の重要さを再認識させてくれる佳作である
発言のレベルの低さを棚に上げて「日本の新聞はレベルが低い」とのたまう大臣を抱える安倍政権下の日本でも
おすすめ!
である

 

それにしても、自衛隊日報だの、裁量労働データだの、年金データ漏洩だの、財務省文書改竄だの、デタラメにもほどがある
一国の首相が特定の個人や特定の新聞社を公然と批判する言動も、恐ろしいったらありゃしない
首相の言い回しを借りるなら
「民主党政権ではできなかったことを、安倍政権ではやっているんです!」
ということかな
(イヤミも通じないんだろうなぁ)

2018年4月6日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita