金曜シネマ倶楽部(R15は仕方ないかな)

「大人の恋は、まわり道」(公開中)


かつては年末になると「男はつらいよ」が映画館にかかっていたなぁ

というわけで、せわしない年の瀬にぴったりの肩の凝らないコメディ映画のご紹介

フランクは見た目はハンサムだが偏屈で「運命の出会いなんてない!」と思い込んでいる恋愛恐怖症
一方、リンジーも美人だが失恋から長年立ち直れず「彼氏いない歴」を更新中
空港で出会った二人はお互いに嫌悪感を抱きののしり合いが始まるが、同じリゾート結婚式に招待されていることを知る
反発しあう二人だが、思いがけない展開がおとずれて・・・

良い意味で「お約束どおり」のパターンが心地よい
ほとんどフランクとリンジーの会話でストーリーは進み、実は、主役のキアヌリーブスとウィノナライダーの二人だけしかセリフがないという面白い趣向になっている
「なかなか恋愛に踏み出せない」とか「恋愛は面倒だ」などという人が増えているそうだが、そういう人たちにぜひおすすめしたい映画である
(「やっぱり恋愛は面倒だ!」と思っちゃうかもしれないけど)

ところで、リンジーがフランクを「窃盗!」とののしるシーンがあるのだが、ブラックジョークにもほどがある
笑っちゃったけど
(意味が分からなければスルーして)

2018年12月14日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「クィーン」のCDを聴きまくることになる1本)

「ボヘミアン・ラプソディ」(公開中)


EU離脱問題で、イギリスがドタバタしている
(おっ、前回「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」とまったく同じ書き出しだ)

というわけで、1971年にロンドンで結成された伝説のバンド「クィーン」の

ヴォーカル、フレディマーキュリーの半生を描いた作品
複雑な生い立ちと容姿に対するコンプレックスに悩んでいた青年フレディ
彼は、ヴォーカルが抜けたばかりのバンドに新メンバーとして加入し、圧倒的なパフォーマンスを見せる
そして、バンド「クィーン」は革新的な楽曲を次々と繰り出し、その人気は頂点に達する
しかし、華やかな成功の裏で、フレディは孤独と戦い続けていた
そして・・・

1991年に45歳の若さで亡くなったフレディマーキュリー
彼の成功と苦悩を名曲の誕生秘話を織り交ぜながら見事に描いている
フレディやバンドメンバーを演じる俳優も
「よく見つけてきたなぁ」
と感心するほど本人とそっくりである
そして劇中流れる「クィーン」の楽曲の素晴らしさは言わずもがな
ラストのライブシーンは圧巻の出来だ
ぜひ映画館で観るべき映画である

おすすめ!

ところで、困ったことに
「We Will Rock You」の
あの「ドンドンパッ ドンドンパッ」が頭から離れないわさ

2018年12月7日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「オースティン・パワーズ」の方を観たくなる1本)

「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」(公開中)

 

EU離脱問題で、イギリスがドタバタしている

 

というわけで、こちらはイギリス情報部員の珍騒動を描くドタバタ映画

 

MI7がサイバー攻撃に遭い、現役情報部員のデータが流出
この事態を収拾すべく、引退した情報部員のジョニーイングリッシュが現役に復帰する
時代遅れのアナログ情報部員は、果たしてイギリスを救えるのか?

 

2003年公開の第1作からなんと15年ぶりのまさかの続編である
Mr.ビーンでお馴染みのローワンアトキンソンが、相も変わらず「あの調子」を繰り広げる
本家「007シリーズ」のパロディは前作同様に満載で、今回は「ピンクパンサーシリーズ」のクルーゾー警部のオマージュも盛り込まれている
古くさいとかマンネリだとかを通り越して、もはや伝統芸能の域か?
なんとなく、「昔のドリフのコントを今見ても笑えない」のと同じ哀愁が漂う(あくまでも個人の感想)
ただ、映画館内に一人だけげらげら大笑いしている人がいたのが救いか?
(客は自分を含めて5人だったから、20%の爆笑率だ!)
かなりはっきりと好き嫌いが分かれる映画
お暇ならどうぞ!

ローワンアトキンソン、ごめん

2018年11月16日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、ちくわカレーが食べたくなる1本)

「海街diary」(2015年)

 

先月、親戚の結婚式で久しぶりに鎌倉へ行ってきた

 

というわけで、鎌倉が舞台のこの作品

 

幸、佳乃、千佳の三姉妹は、15年前に家を出た父が死亡したという知らせを受ける
父の葬儀で三姉妹は、腹違いの妹すずと出会う
父を失い義母と暮らさなければならなくなったすずに、幸は「鎌倉で一緒に暮らさない?」と声をかける
そして三姉妹に異母妹のすずを加えた4人の生活が始まる・・・

 

長女に綾瀬はるか、次女に長澤まさみ、三女に夏帆、そして四女に広瀬すずという主演陣に、樹木希林、大竹しのぶ、堤真一、風吹ジュン、リリーフランキーといった豪華な俳優陣が脇を固める豪華な作りとなっている
ざっくり言うと家族の物語なのだが、四姉妹以外の登場人物にもそれぞれエピソードが用意されていて、物語に奥行きを感じることができる
四姉妹が暮らす日本家屋も風情があり、「鎌倉は良いなぁ」と思うこと必至!
なんとなく夏の終わりに観たい映画である

 

おすすめ!

 

ところで、本作品の監督である是枝裕和氏が作った「ゴーイング マイ ホーム」(主演:阿部寛、山口智子)というテレビドラマが好きだった
しかし、同氏の最新作「万引き家族」は観ていない
仕事柄、万引きの映画はちょっと・・・

2018年9月14日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「11」が観たくなるかもしれない)

「オーシャンズ8」(公開中)

 

「オーシャンズ11」から始まった「オーシャンズ」シリーズ
最新作の本作は、女性版の「オーシャンズ」

 

ダニーオーシャンの妹デビーは、「普通の生活を送りたい」と刑務官に言い、刑務所を仮釈放になる
しかし彼女は、長い刑務所生活の間に大胆な犯罪を企んでいたのだった
デビーは、計画を実行するため、かつての犯罪仲間やその道のプロフェッショナルたちを集める
そして、ついに計画決行の日を迎え・・・

 

シリーズのテイストを忠実に守っていて
良い意味で「オーシャンズ」的な予定調和を楽しむことができる
裏を返せば、過去の「オーシャンズ」シリーズが苦手の人は、この作品も楽しめないということ(かな?)
まぁお気楽に楽しむ映画といえよう
あまり期待しないで、ね

 

ところで、主演のサンドラブロックによると
本作がヒットしたら続編(オーシャンズ9?)もありうるとのこと
あまり期待しないけど、ね

2018年9月7日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(ABBAは良いよね!)

「マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー」(公開中)

 

あの伝説のグループABBA(アバ)が、35年ぶりに4人で新曲をレコーディングしたらしい

 

というわけで、そのABBAの曲をもとに作られたミュージカル「マンマ・ミーア!」の映画版の続編である

 

母ドナの夢だったホテルを完成させた娘のソフィ
そのホテルのオープニング直前にソフィは自分が妊娠していることに気づく
「母のドナは、どのようにして自分を産んだのか?」
ソフィは、自分を一人で育てたドナと自分を重ね合わせる
そして、懐かしい人々と再会したソフィが、子の洗礼式で出会ったのは・・・

 

前作から10年ぶりの続編である
前作は既に大人気だった舞台を映画化したものだったが、本作は、完全オリジナル映画である

 

若き日のドナが、どのようにしてサム・ハリー・ビルの3人と出会い、どのようにして一人でソフィを育てるようになったのかという過去の物語と、現在とが交互に描かれるという「ゴッドファーザーPart2」方式でストーリーは進む
この若き日のドナを演じるリリージェームズが素晴らしい!
みずみずしく、躍動感があり、行動的で、まさしく「ダンシング・クィーン」である!
他の登場人物の若き日を演じる役者たちも、「よく見つけてきたなぁ」と感心するほどぴったりで違和感がない

 

ABBAの楽曲の素晴らしさを再認識させ、「最高にハッピーなミュージカル!」に偽りなしのご機嫌な映画である

 

おすすめ!

 

久しぶりに舞台版が観たくなった
劇団四季さん、よろしくお願いします!

 

 

2018年8月31日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(途中で席を立たないでね)

「カメラを止めるな!」(公開中)

 

ニコンが生産をやめていたミラーレスカメラの生産を再開するらしい

 

というわけでこちらは、「デジタルカメラの生産を止めるな」ではなく「映画撮影のカメラを止めるな」という意味の映画(まあ、そんな勘違いは絶対しないけどね)

 

郊外の廃屋でゾンビ映画の撮影があり、異常なほどにリアルな映像を求める監督の指示に戸惑う俳優たち
しかし、そこに本物のゾンビが現れて・・・

 

いろいろな意味で話題になっているこの映画
「事前に何の情報も入れないで観た方が良い」と言われているが、昨今のワイドショーやインターネットニュースを見たりしていると、嫌でも「ネタバレ」に遭遇してしまいかねない
運良く何の情報もなく観ることができれば
「なるほど、うまく作った映画だなぁ」
と感心すること大である
仮に「ネタバレ」を知ってしまっていても、観て損はないかな?
(当然、個人の好みの問題だが)

 

おすすめ!

 

ただ、注意して紹介しているつもりだが、このブログ自体が「ネタバレ」になっていないかがちょっと心配

 

 

2018年8月24日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(高校野球も良いけど、映画もね!)

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(公開中)

 

警察が見つけられなかったのに、たった30分で行方不明児を探し出したスーパーボランティアの尾畠さんはすごいね!

 

というわけで、こちらも「不可能な作戦を完遂する話」だけど作り物の方

 

イーサンハントと彼のチームは、ウラニウムを奪い返すため・・・

 

「ストーリーはどうでも良いよ、とにかくトムクルーズが大暴れ!」
という映画である
スタントを自らこなすトムの暴れっぷりは、確かにすごい!
彼は、この映画のために、ヘリコプターの操縦ライセンスも取得したらしい
どうやら、昨年出演した「バリー・シール/アメリカをはめた男」の撮影事故でヘリコプターの操縦士が亡くなったのだが、「そんなに危ないのなら、他人には任せておけない」ということでライセンスを取ったらしい(という噂)

 

トムクルーズよ、どこへ行く?

 

暑くて何も考えたくない時にはぴったりの映画である
おすすめ!

 

ところで、大失態の大阪府警に提案
富田林署から逃げた男も尾畠さんに探してもらえば?

2018年8月17日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末は涼しい映画館で過ごしてみてはいかが?)

「ウインド・リバー」(公開中)

 

最近「生命に関わる猛暑」というフレーズをよく耳にする

 

というわけで、こちらは「生命に関わる酷寒」の地が舞台の作品

 

ワイオミング州のウインド・リバーは、いわゆるネイティブアメリカンが暮らしている辺境の地
その雪深い山岳地帯でネイティブアメリカンの少女が遺体で発見される
現場に派遣されたFBI捜査官のジェーンは、慣れない土地と慣れない気候に戸惑い
地元のベテランハンターで、遺体の発見者でもあるコリーに捜査の協力を依頼する
しかし、このコリーは心に大きな傷を負っていた
そして事件の真相が明らかになったとき、コリーは・・・

 

ネイティブアメリカンの保留地がほぼ無法地帯であるという驚愕の事実を描く衝撃作
子を失った親の苦しみが観る者の心に突き刺さり、この映画のテーマは重い
しかし、雄大で厳しい自然とそこに半ば追いやられるようにして生きている人々の姿に心を打たれる
ストーリー展開もうまく、上質なクライムサスペンスという宣伝文句に偽りはない佳作である

 

おすすめ!

 

ところで、本作で孤高のハンターのコリー役を好演しているジェレミーレナーだが、
彼は本日公開の「ミッション:インポッシブル」シリーズでもお馴染みの俳優だ
(最新作には出ていなようだが)
まぁどうでも良いんだけど、「生命に関わるスタント」を自分でこなそうとするトムクルーズのジャッキーチェン化がちょっと心配

2018年8月3日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(原作者はかなり病んでいるなと感じさせる1本)

「悪魔が来たりて笛を吹く」(1979年)

 

明日28日、NHKのBSプレミアムで、吉岡秀隆が金田一耕助を演じる「悪魔が来たりて笛を吹く」が放送されるらしい

 

というわけで、こちらは40年近く前の映画版

 

昭和22年、銀座の宝石店で凶悪な強盗殺人事件が発生した
元子爵の椿英輔は、容疑者とされたがその後アリバイが確認され、容疑が晴れる
しかし、英輔は遺書を残して失踪し、その後死体で発見される
その遺書にはこう書かれていた
「悪魔が来たりて笛を吹く」・・・

 

金田一耕助と言えば、石坂浩二と古谷一行があまりにも有名だが
この作品は、西田敏行が金田一耕助を演じている
金田一シリーズ独特のおどろおどろしさと異常な人間関係が特に際立つ作品となっていて、結末もこれもシリーズ独特の「救われないなぁ」感がかなり大きくなっている
ホラー的な要素もあるので、暑い夏には良いかもしれない

 

ところで、吉岡秀隆の映画デビューは、渥美清が金田一耕助を演じた「八つ墓村」(1977年)だという
明日のドラマでは、吉岡秀隆はどんな金田一耕助を見せてくれるのかな

2018年7月27日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita