金曜シネマ倶楽部(週末は花粉を避けて映画館へ)

「グリーンブック」(公開中)


スピルバーグがアカデミー賞からNetflix作品を締め出すためのルールを提案しているらしい

というわけで、Netflix映画「ローマ」を抑えてアカデミー作品賞を受賞したこの作品

舞台は黒人差別が横行していた1960年代のアメリカ
腕っぷしが強く口八丁で世の中を渡ってきたトニーも、黒人差別をする人間であった
そんな彼だったが、用心棒をしていたクラブが改装休業となり、家族の生活のために、黒人ピアニストのドンのコンサートツアーの運転手を引き受けることになる
しかもツアーの行き先は、特に黒人差別が酷いアメリカ南部だった
黒人が泊まることが出来る宿泊施設を紹介するガイド本「グリーンブック」を手に、二人の旅が始まる・・・

人種差別という重いテーマを扱いながら、絶妙なコメディに仕上がっている
がさつなように見えて実は繊細な心を持つトニーを、ヴィゴモーテンセンが魅力的に演じている
「白人目線の映画だ」という批判もあるようだが、観た人が「面白かった!」と思えばそれで良いと思う
映画ってそういうものだから(個人的見解)
偏見なしに素直に観るべき映画である

おすすめ!

ところで、「映画はなるべく映画館で観る」という主義なので、スピルバーグが言いたいことも分からないでもない
しかし、一歩間違うと彼らが大切にしている「アカデミー賞の権威」そのものを失いかねないような気もする
「日本レコード大賞」みたいに

2019年3月8日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita