金曜シネマ倶楽部(カンバーバッチが怖い・・・)

「パワー・オブ・ザ・ドッグ」(Netflixで公開中)


アカデミー賞授賞式の前に駆け込み鑑賞が続く

というわけで、作品賞にノミネートされているこの作品

アメリカ西部で牧場を経営しているフィルとジョージ
威圧的な兄フィルに対して、心優しい弟のジョージ
ジョージは、宿屋の未亡人ローズと結婚し、その息子ピーターの面倒もみるようになる
フィルは、ローズとピーターに対して冷たい態度で接していたが・・・

10年前に「プロメテウス」という映画を事前の情報なしに観て
「えっ!そういう映画だったの?」と驚いたことがあるが
本作もそのような感じだ
ジャンルとしては、サスペンスということになるのかな?
好き嫌いがはっきり分かれる内容かもしれない
これ以上は言うまい

心して観るべし

さて、作品賞受賞の可能性だが
難しいかな?
(英国アカデミー賞では作品賞を受賞したらしいけど)

2022年3月18日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(果たして受賞なるか?)

「ドント・ルック・アップ」(Netflixで公開中)


いよいよ日本時間3月28日に今年のアカデミー賞授賞式が行われる

というわけで、作品賞にノミネートされているこの作品

天文学博士課程のディビアンスキーは、地球に接近する彗星を発見する
彼女の指導教授であるミンディ博士が軌道を計算すると、その彗星が6か月後に地球に衝突し壊滅的な被害を起こすことが判明する
二人から連絡を受けたNASAのオグルソープ博士は状況を確認、分析し、ホワイトハウスにその旨を報告する
そして、3人はホワイトハウスで合衆国大統領と面会することになるが・・・

現代社会の危うさを痛烈に描くブラックコメディである
監督のアダムマッケイは、地球温暖化による気候変動が進む事態に対して知人が言った「小惑星が地球に衝突しようとしているのに、誰も何とも思っていないようなものだ」という言葉から、この作品のアイデアが生まれたという
なるほど、メリルストリープ演じる大統領が、「地球温暖化はフェイクニュースだ」と言っていた前大統領に見えてくるのはそういうことか
ミンディ博士役のレオナルドディカプリオもなかなか良い
なお、エンドロールの後にもワンシーン残っているので、観るときはご注意を!

さて、作品賞受賞の可能性だが
十分あると思うよ
(本命は「コーダ あいのうた」らしいけど)

2022年3月11日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(前回の続き)

「ウエスト・サイド・ストーリー」(公開中)


今年のアカデミー作品賞にノミネートされている「ウエスト・サイド・ストーリー」は往年の名作を巨匠スティーブンスピルバーグがリメイクしたものだが
なぜ50年後の今、スピルバーグがリメイク版を作ったのかが分からない
観れば分かるのかな?
(ここまでが前回)

観たけど分からなかった
確かに、1961年版よりもストーリーが分かりやすくなっている
しかし、リアリティを追求したためか、作品の持つ雰囲気が無くなってしまったという感じである
もともとブロードウェイミュージカルだった作品なのだから、中途半端なリアリティは要らなかったのではないかな?
カメラワークもこの作品には合わない感じがした
すべて個人の感想なので悪しからず
ごめん、スピルバーグ
(アカデミー作品賞の受賞はないという予想で)

2022年3月4日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(リメイク版はどうなのかな?)

「ウエスト・サイド物語」(1961年)


今年のアカデミー作品賞にノミネートされている「ウエスト・サイド・ストーリー」は往年の名作を巨匠スティーブンスピルバーグがリメイクしたもの

というわけで、そのリメイクされた方のこの映画(前回と同じパターンだ!)

舞台はニューヨークのマンハッタン
そこでは、非行少年グループのジェット団とプエルトリコ系の非行グループのシャーク団が敵対していた
しかし、ジェット団の元リーダーのトニーと、シャーク団のリーダーの妹のマリアが恋に落ちる
二人の恋の行方は?

「ロミオとジュリエット」を元に作られたブロードウェイミュージカルを映画化したこの作品
日本では劇団四季で上演されたり、ブロードウェイ版がたまに来日して上演されている
実は、四季版も来日ブロードウェイ版も観たことがあり、本作品はDVDで持っている
舞台も映画も何度も観たことがあるのだが、毎回それなりに楽しめるのは、やはりレナードバーンスタインの音楽が素晴らしいからなのだろう
しかし、なぜ50年後の今、スピルバーグがリメイク版を作ったのかが分からない
観れば分かるのかな?
来月のアカデミー授賞式までには観ようかな?
(実は、前回紹介の「エール!」のリメイクの「コーダ あいのうた」もまだ観ていない)
(というか、作品賞ノミネート作品は、まだひとつも観ていないぞ!)
にもかかわらず、前回と同じセリフでしめておこう

今年のアカデミー賞授賞式は見逃せないぞ!
(なんか嘘っぽいなぁ)

2022年2月25日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(リメイク版を観る前に)

「エール!」(2015年)


今年のアカデミー作品賞にノミネートされている「コーダ あいのうた」はフランス映画のリメイクとのこと

というわけで、そのリメイクされた方のフランス映画を観てみた

フランスの片田舎で酪農を営むベリエ家は、長女のポーラ以外、両親も弟も聴覚に障害を持っていたが、何事にもオープンで明るく仲の良い家だった
ある日、ポーラは、その歌声に才能を感じた音楽教師から、パリの音楽学校のオーディションを受けるよう勧められる
しかし、パリに行くには家族と離れなければならず、ぎくしゃくするベリエ家
歌手になる夢を家族に理解してもらいたいポーラだが、彼らはポーラの歌声を聴くことができない・・・

聴覚障害がメインテーマのようにみえて、実は家族の成長の物語である
笑いあり、涙あり、そして少し元気になる(かもしれない)映画といえよう
リメイク版の「コーダ あいのうた」は「オリジナルを越えた」という評判もあるという
見比べてみるのも一興かもしれない

おすすめ!

ところで、同じく今年のアカデミー作品賞にノミネートされている「ウエスト・サイド・ストーリー」もリメイク作品
「リメイク映画はノミネートどまり」と言われるアカデミー作品賞だが、過去には「ディパーテッド」という受賞歴もある
日本映画として初めて作品賞にノミネートされた「ドライブ・マイ・カー」は大穴狙いか

今年のアカデミー賞授賞式は見逃せないぞ!

2022年2月18日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(今年の賞レースの行方は?)

「ダイアナ:ザ・ミュージカル」(2021年)


アカデミー賞授賞式の前夜に「最低」の映画を選んで表彰するゴールデンラズベリー賞(通称「ラジー賞」)という悪ふざけ

そのラジー賞に複数の部門でノミネートされているこの映画

おとぎ話のような結婚で皇太子妃となったダイアナ
二人の王子をもうけたが、夫のチャールズとは別居状態となり・・・

故ダイアナ妃の半生を描いたミュージカルである
ストーリーはご承知のとおり酷いスキャンダルなのだが
テンポが良く、楽曲も言うほど悪くはない
ダイアナ役のジーナデヴァールもなかなか良い
(ラジー賞では、最低主演女優賞にノミネートされているが)
日本で舞台公演があったら観に行きたいと思うけどなぁ
果たして本作はラジー賞を受賞するのだろうか?
ちょっと気になる

ところで、今年のラジー賞では、1年で8本の映画に出演したブルースウィリスに対して
「2021年映画のブルースウィリスの最低演技賞」という特別部門が創設されたという
ラジー賞、嫌いじゃないです

2022年2月11日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、太宰を読みたくなる?1本)

「グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~」(2020年)


大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、源平合戦の緒戦が始まった

というわけで、同ドラマで頼朝演じる大泉洋と政子演じる小池栄子が偽夫婦となるこの映画

何人も愛人を持つ田島は、愛人たちと別れることを決意する
優柔不断な彼は、愛人との別れ方を友人に相談すると、美人の妻を連れて愛人に会いに行って別れを告げるようアドバイスされる
そこで田島は、偽の妻として永井キヌ子という女を雇い、計画を実行する・・・

太宰治の遺作「グッド・バイ」を劇作家ケラリーノ・サンドロヴィッチが舞台化した作品の映画化とのこと
登場人物の誰にも感情移入できない不思議な映画
ストーリーというよりも
大泉と小池のかけあいを楽しめるかどうかが作品の評価の分かれ目かもしれない
2015年の舞台版を観てみたかったなぁ
という感想なり

ところで、大河ドラマの方の大泉と小池の評判はどうなのかな
個人的には歌舞伎勢、特に板東彌十郎が面白いんだけど
皆さんはいかが?

2022年2月4日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜落首くらぶ(お題は「おめでとう」)

長野にも海はあります御嶽海

「ホントに歩く中山道」で木曽路を歩いた一昨年、あちらこちらで御嶽海を応援していた
おそらく今頃は「木曽路はすべて山の中」ではなく「木曽路はすべて御嶽海」

2022年1月28日 | カテゴリー : 落首 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(今年もよろしく)

「おとなの恋の測り方」(2016年)


テレビドラマの傑作「奥様は魔女」は妻が魔女という設定のドタバタコメディだった

というわけで、こちらは恋人の男性が小柄という設定のコメディ映画

弁護士のディアーヌは、離婚した元夫で共同経営者でもあるブルーノと口論ばかり
そんなある夜、レストランに携帯電話を忘れて帰宅したディアーヌは、携帯電話を拾ったという男性から電話を受ける
アレクサンドルと名乗るその男性の感じの良い話しぶりに、新たな出会いの淡い期待を抱いたディアーヌは、彼と会う約束をする
翌日、約束の場所に現れたアレクサンドルは身長136センチメートルの小柄な男だった
最初は戸惑うディアーヌだったが、次第にアレクサンドルの魅力に惹かれていく
そして・・・

一見するとコメディのようだが、実は人間の差別や偏見の問題を鋭く描く意欲作である
アレクサンドルとの交際を反対するディアーヌの母に対して、連れ合いが言うセリフは秀逸だ
アレクサンドル役は、「アーティスト」(2011年)でアカデミー主演男優賞を受賞したジャンデュジャルダン(実際の身長は182cmだがCG処理で136cmになっているらしい)
ディアーヌ役のヴィルジニーエフィラは、なかなかチャーミングだ
(あれ?チャーミングって死語?)
感染予防でおうちにこもってカウチポテトするにはもってこいの映画である
おすすめ!
あれ?カウチポテトって死語?

2022年1月14日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita