弔意って国が要請するものか?
2020年のアーカイブ
金曜落首くらぶ(お題は「誤用」)
「俯瞰的」政策批判しないこと
金曜シネマ倶楽部(週末、ドライブしたくなる1本)
「運び屋」(2018年)
街中でUber Eats を頻繁に見かけるようになった
というわけで、こちらはクリントイーストウッドが運びます!
家族とも疎遠な老人アール・ストーンは、自宅を差押えられ、残ったのはおんぼろのトラック1台だけ
ある日、彼に交通違反歴が無いことに目を付けたある組織から
「車を走らせるだけで金をやる」という仕事を引き受ける
しかしそれはコカインの運び屋という危険な仕事だった・・・
クリントイーストウッドはアウトローがよく似合うが
老境に入ってもまだその役どころを演じることができるということが素晴らしい
しかも何の不自然さもなく、嫌みもなく、観客の共感を得られるとは!
希有な役者である
御年90とのことだが、あとどれくらい彼の映画を観ることができるだろうか
いつまでも元気に活躍して欲しいものである
ところで、逆に
「もういい加減、後進に道を譲れば?」
と思ってしまうことが多いんだよね、政治のニュースを見てるとね
金曜落首くらぶ(お題は「秋」)
秋風も金木犀もマスク越し
金曜らいぶ倶楽部(吉右衛門もお年を召したなぁ)
「9月大歌舞伎 双蝶々曲輪日記 引窓」(9月12日歌舞伎座)
エンターテインメントの灯を消すな!
というわけで、10年以上ぶりに歌舞伎を観に行った
新しくなった歌舞伎座に入るのは初めてだ
前の歌舞伎座よりも座席の間隔を広くしたようだが
新型コロナウイルス感染症予防対策で、一人置きでしか席に座らせないので余計にゆったりと感じる
と言うよりも、正直な感想は「閑散としていて寂しいっ!」なのだ
通常は午前の部、午後の部(それぞれ四演目くらい)の1日2回公演なのだが、現状は、1日4部構成の総入れ替え方式
要するに、1枚のチケットで一演目(一幕)しか観ることができないのである
幕間にお弁当という楽しみもない
さらに、飛沫防止ということで、大向う(おおむこう)からの「播磨屋!」「中村屋!」といった掛け声もない
歌舞伎の醍醐味や歌舞伎観劇独特の楽しみが味わえないのである
「寂しいっ!」
いやいや、この時期は仕方がないのだ
始めに戻ろう
エンターテインメントの灯を消すな!
金曜シネマ倶楽部(週末、飲みに行きたくなる1本)
「居酒屋ゆうれい」(1994年)
東京都は、23区内の飲食店の営業時間短縮要請を解除するらしい
というわけで、こちらは横浜の居酒屋が舞台のコメディ映画
居酒屋「かずさ屋」の主人の荘太郎は、恋女房のしず子を病気で亡くす
ある日、後添いをもらわないかという話がとんとん拍子に進み、里子と再婚する
しかし、「新しい女と一緒になることはない」という約束を破ったと言って前妻のしず子がゆうれいとなって荘太郎と里子の前に現れる
そして荘太郎と前妻、後妻の不可思議な三角関係が始まる・・・
バクチ好きの常連客、謎の新客、そして訳ありの後妻など怪しげな登場人物の顛末が多分に御都合主義な感は否めないが、そこそこ楽しめる
萩原健一はかなりクセのある役者だが、まるで落語のようなストーリーの本作には見事にマッチしていると言えよう
早く新型コロナウイルスが終息してまたこういう居酒屋で飲みたいものだと痛感すること必至の作品である
ところで、本作が映画デビュー作である西島秀俊が、元刑事の使用人という役を演じる「メゾン・ド・ポリス」というテレビドラマを先日huluで観たのだが、なかなか面白かったので、こちらをおすすめ!
金曜落首くらぶ(お題は「継承」)
これからはスガノミクスと言うのかな?
金曜シネマ倶楽部(原作の小説も読みたくなる1本)
「博士の愛した数式」(2006年)
お盆の季節は「男はつらいよ」シリーズが観たくなる
というわけで、同作で満男を演じた吉岡秀隆とリリーを演じた浅岡ルリ子が共演しているこの映画
シングルマザーの杏子は、家政婦として働いている
ある日、彼女は、なかなか家政婦が長続きしないという家に派遣されることになる
そこは、交通事故の後遺症で記憶が80分しかもたない数学者の「博士」が住む家だった
始めは戸惑った杏子だったが、数学を通じた博士の無垢で誠実な心遣いに触れ、息子とともに博士と心を通わせるようになる・・・
数字の持つ神秘や美しさを通して人と人の交流を描く手法は圧巻である
コロナ感染者に対する不当な中傷や自粛警察など嫌なニュースを耳にすることが多いが、そんなときに観るとホッとすることができる、そんな作品である
おすすめ!
ところで、博士役の寺尾聰も「男はつらいよ 寅次郎と殿様」にチョイ役で出ていたなぁ
「寅次郎と殿様」もシリーズの中では結構お気に入りなんだよね
金曜シネマ倶楽部(この時期には)
「日本のいちばん長い日」(2015年)
今年は第二次世界大戦後75年
というわけで、75年前の8月15日の玉音放送までの顛末を描くこの作品
太平洋戦争の末期、連合国は日本に対してポツダム宣言受諾を要求する
受諾か、それとも本土決戦か
鈴木貫太郎首相は陸軍大臣や海軍大臣ら閣僚と閣議を続けるが議論は平行線のまま
そこへ広島、長崎に相次いで原爆が投下される
ついにこの国は決断する・・・
説明がほとんどなく、観客には不親切な映画と言えよう
ただ、「よく分からない」ということが、当時の国民の状況を表しているのかもしれない
そして、よく分からなければこの映画を機にそれぞれ調べれば良いのだろう
戦争を知らない世代の務めとして
大河ドラマ「麒麟がくる」で怪演を披露した本木雅弘だが、この映画では天皇という難しい役を見事に演じている
鈴木貫太郎首相役の山崎努も良い
猛暑が続いているが、この時期はどのような形であれ先の大戦のことに思いを馳せることが大事なのではないかなと単純に思う
金曜落首くらぶ(お題は「Ya to(野党)」)
Go To をDa to するためBun to へ