金曜シネマ倶楽部(原作者はかなり病んでいるなと感じさせる1本)

「悪魔が来たりて笛を吹く」(1979年)

 

明日28日、NHKのBSプレミアムで、吉岡秀隆が金田一耕助を演じる「悪魔が来たりて笛を吹く」が放送されるらしい

 

というわけで、こちらは40年近く前の映画版

 

昭和22年、銀座の宝石店で凶悪な強盗殺人事件が発生した
元子爵の椿英輔は、容疑者とされたがその後アリバイが確認され、容疑が晴れる
しかし、英輔は遺書を残して失踪し、その後死体で発見される
その遺書にはこう書かれていた
「悪魔が来たりて笛を吹く」・・・

 

金田一耕助と言えば、石坂浩二と古谷一行があまりにも有名だが
この作品は、西田敏行が金田一耕助を演じている
金田一シリーズ独特のおどろおどろしさと異常な人間関係が特に際立つ作品となっていて、結末もこれもシリーズ独特の「救われないなぁ」感がかなり大きくなっている
ホラー的な要素もあるので、暑い夏には良いかもしれない

 

ところで、吉岡秀隆の映画デビューは、渥美清が金田一耕助を演じた「八つ墓村」(1977年)だという
明日のドラマでは、吉岡秀隆はどんな金田一耕助を見せてくれるのかな

2018年7月27日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(ハッピーバースデー、ハリソン!)

「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(公開中)

 

今日7月13日は、ハリソンフォードの誕生日!

 

というわけで、同氏が演じたハン・ソロの若き日を描いたこの作品

 

パイロットを目指すハンは、惑星コレリアから脱出し、帝国アカデミーに入隊する
しかし、脱走兵として牢獄に入れられ、チューバッカというウーキー族と出会う
一緒に脱獄したハンとチューバッカは、強盗団の仕事に加わり・・・

 

シリーズでも人気が高いハン・ソロが主人公の「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品
同じスピンオフ作品の「ローグ・ワン」は大成功だったが、この「ハン・ソロ」は興行的に厳しい状況らしい
しかし、映画そのものの出来は悪くない
初期3部作(エピソード4から6)が好きな人は、十分楽しめる内容だと思う
前評判を理由に観に行かないのは、もったいないぞ!スター・ウォーズ・ファンたちよ!
(あくまでも個人の見解で、効能を保証するものではありません)
続編を予感させるラストシーンだが、興行的に失敗となると、これで打ち止めか?
少しもったいないかな

 

ところで、ハリソンフォードが相変わらず演じるという「インディー・ジョーンズ5(仮題)」の公開が2020年から2021年に延期になるらしいが
「インディー・ジョーンズ」シリーズこそ、とっくに打ち止めじゃないの?
ハリソンフォードは今日で76歳だよ!

2018年7月13日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」が観たくなる1本)

「デッドプール2」(公開中)

 

長らく工事をしていたが、今年の3月に「東京ミッドタウン日比谷」がオープンした

 

というわけで、遅まきながらそこに入っているTOHOシネマズ日比谷で鑑賞してきたこの作品

 

最愛の恋人を失ったデッドプールは、「良い人間になる」という彼女との約束を果たすため特殊な能力を持つ少年の命を守ることを決意
しかし、その少年の命を狙って未来からやってきたケーブルは強敵で、
急遽、特殊能力を持ったメンバーを集めて「Xフォース」を結成するが・・・

 

前作同様、デッドプールのおふざけモードは全開!
「Xメン」シリーズのみならず、過去の映画や出演者、はたまた製作スタッフに関する小ネタなどが大量にちりばめられており、日本の観客にはそのほとんどが理解不能である
観に行こうと思う人は、デッドプール役のライアンレイノルズがどのような人物でどのような作品に出演したことがあるかぐらいは予習していくと良いかもしれない
デッドプールはヒーローなのか、それとも単なるお調子者の殺し屋なのか
観終わった後のあなたの感想やいかに?
なお本編終了後のエンドロールにもネタが仕込まれているので、すぐに席を立つことのないように、ご注意を!

 

ところで、茶番に見えた米朝首脳会談も、終了後にとんでもないネタが仕込まれているかもしれないので、こちらも注意が必要かも

2018年6月15日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、美術館に行きたくなる1本)

「モリのいる場所」(公開中)

 

東京オリンピックのマラソンコースが発表されたが
東京オリンピック組織委員会でモリと言えば森喜朗
今、国会でモリと言えば森友学園

 

とうわけで、こちらのモリは日本画家の熊谷守一氏のこと

 

舞台は昭和49年の東京
94歳の画家熊谷守一、通称モリは、日中は自宅の庭で植物や生き物を観察して過ごし、夜に絵を描くという生活を長年続けていた
画家の家にはいろいろな人が出入りし、画家の妻もそれなりに忙しい毎日を送っている
しかし、そのような穏やかな二人の生活を変えてしまいかねない事態が・・・

 

風変わりな画家の一日とその妻を淡々と描く不思議な作品である
画家役の山崎努と妻役の樹木希林、二人の老境の演技を堪能するだけでも一見の価値があると言えよう
金ダライのシーンや当時は無かったレジ袋など、気になるところはいくつかあったが
個人的にはそこそこ楽しめた

 

ただ、好き嫌いがはっきり分かれるタイプの作品だから、興行的には厳しいかな?

 

近いうちに、熊谷守一美術館に行ってみようと思う

2018年6月1日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(一度あきらめると・・・)

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年)

 

ゴールデンウィークの目玉作品「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が公開中

 

というわけで、シリーズ最新作を見る前に未見の過去のシリーズをDVDで観ることにしてこの作品

 

諜報機関シールドの一員として活動していたキャプテン・アメリカは、謎の暗殺者ウィンター・ソルジャーに狙われる
誰が味方か、誰が敵か?
そしてウィンター・ソルジャーの正体は・・・

 

「アベンジャーズ」シリーズは一体何作あるのか?
「アイアンマン」「インクレディブル・ハルク」(2008年)
「アイアンマン2」(2010年)
「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」(2011年)
「アベンジャーズ」(2012年)
「アイアンマン3」「マイティ・ソー ダークワールド」(2013年)
あたりまでは公開時に映画館で観ていたが、ついていけなくなって途中であきらめた
それがこの作品らしい

 

なるほどそこそこ見応えはあるが、可も無く不可も無くと言ったところ
あのロバートレッドフォードが出演していてびっくりと言ったところ
「スティング」ばりのどんでん返しを期待していたらあっさり終わって拍子抜けと言ったところ
公開当時、映画館でシリーズを追うのをあきらめたのは正解だったのかもしれない
(マーベル社さん、ごめんなさい)

 

公開中の最新作まで
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が2作、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」、「アントマン」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「ドクター・ストレンジ」、「スパイダーマン:ホームカミング」、「マイティ・ソーバトルロイヤル」、「ブラックパンサー」
と、まだまだ未見の作品が・・・

 

ふーむ、最新作を映画館で観るのはあきらめよう

2018年5月4日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「シャイニング」が観たくなる1本)

「レディ・プレイヤー1」(公開中)

 

明日からゴールデンウィーク!

 

というわけで、ひたすら楽しめるスピルバーグ監督の最新作をご紹介

 

舞台は近未来の2045年
人々はVR世界の「オアシス」に熱中していた
その創設者ハリデーが亡くなり、「オアシスの中に隠された3つの鍵を手に入れた者に、全財産とオアシスの権利を譲る」という遺言が発表される
ハリデーの記録を研究して謎を解いた17歳のウェイドは、ひとつ目の鍵を手に入れる
しかし、「オアシス」を手に入れて世界を支配しようと企む巨大企業の魔の手が伸びる
果たして勝利を手にするのは誰か?

 

VR世界の映像が圧倒的である
VR世界ではプレイヤーは自分の好きなキャラクターになったり好きな乗り物を使ったりすることができるという設定なので、過去の映画やテレビの懐かしいキャラクターや乗り物がわんさかと出てくる
「さすがスピルバーグ!よくぞ権利関係をクリアしたなぁ」
というくらい様々な映画、テレビ、ゲームのキャラクターが登場し
明らかに日本人向けの「あのキャラクター」が登場するシーンは大興奮間違いなしである
1980年代にスピルバーグ映画を楽しんだ世代にはたまらない映画だ

 

ぜひ映画館で観るべき作品である
個人的には3D版がおすすめ!

 

ところで
「この映画を面白がっているのはおっさんだけじゃなかろうか?」
という一抹の不安も・・・

2018年4月27日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「交渉人」(1998年)が観たくなる1本)

「シェーン」(1953年)

 

アメリカで銃規制の運動が盛んになっているらしい

 

というわけで、なんとなく久しぶりに観たくなったこの作品

 

入植者のジョーは、先にその土地を支配していたライカー一味から嫌がらせを受けていた
そこへシェーンという流れ者のガンマンが通りかかる
ジョーも息子ジョーイも妻マリアンもシェーンを気に入り、シェーンはジョー親子の農園で働くことなる
しかし、ライカー一味の暴力は激化し、ついには外の町から殺し屋を呼び寄せる
ついにジョーの入植者仲間の一人が殺され、シェーンが立ち上がる
そして・・・

 

なるほど、保安官がいない町では自衛のための武器も必要だったのかもしれないが
60年以上も前の映画ながら、一応、銃に対して抑制的なメッセージも盛り込まれている
ガンマンの自分は時代遅れであることを自覚して町を去って行くシェーンに対し
「シェーン、カムバック」とジョーイが叫ぶラストシーンはあまりにも有名
また、「去って行くシェーンは、馬上で既に死んでいたのではないか」という論争があることもそこそこ有名
本作は名作との評価もあるが
「入植者のジョーも開拓者のライカーも『ここは自分の土地だ!』とか言ってるけど、そもそも先住民の土地だったんじゃないの?」
と思うと、現代では受け入れられない人も多いのではなかろうか?
40年ぶりに観ると、小学生の時には気づかなかったことをいろいろ発見することができる映画である

 

まぁ、時代遅れの者はひっそりと去って行くのが美学だね
セクハラ感覚が時代遅れの人も、もう少しひっそりとね

2018年4月20日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「大統領の陰謀」が観たくなる1本)

「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(公開中)

 

無いと言っていた書類が次々と出てくるねぇ

 

というわけでこの作品、ベトナム戦争に関する機密文書を巡る実話を映画化したものである

 

泥沼化するベトナム戦争に対する国民の反戦感情が高まる中、政府が作成した戦争に関する機密文書の一部がニューヨークタイムズ紙に掲載された
ニクソン政府から記事の差し止め請求をされたニューヨークタイムズ紙を出し抜き
全国紙への転換を目指すワシントンポスト社は、独自に機密文書の全部を入手する
それは歴代大統領が国民を欺いてベトナム戦争を続けていたことを示す詳細な記録だった
政府の圧力に屈するか?それとも報道の自由を貫くのか?
ワシントンポスト紙の女性発行人キャサリンが下した結論は・・・

 

メリルストリープとトムハンクスという超豪華なキャスト、そして監督はスティーブンスピルバーグという話題作である
「トランプ政権下の今、作らなければならない映画」ということで製作されたらしい
(スピルバーグが不得手な)人間ドラマの部分はイマイチだが、ストーリー展開の巧さはさすがスピルバーグという感じ
報道の自由の重要さを再認識させてくれる佳作である
発言のレベルの低さを棚に上げて「日本の新聞はレベルが低い」とのたまう大臣を抱える安倍政権下の日本でも
おすすめ!
である

 

それにしても、自衛隊日報だの、裁量労働データだの、年金データ漏洩だの、財務省文書改竄だの、デタラメにもほどがある
一国の首相が特定の個人や特定の新聞社を公然と批判する言動も、恐ろしいったらありゃしない
首相の言い回しを借りるなら
「民主党政権ではできなかったことを、安倍政権ではやっているんです!」
ということかな
(イヤミも通じないんだろうなぁ)

2018年4月6日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、ゆで卵を食べたくなるかもしれない1本)

「シェイプ・オブ・ウォーター」(公開中)

 

先日、第90回アカデミー賞が発表された

というわけでこの作品、栄えある作品賞に輝いた映画である

イライザは、幼い頃に声帯を失い、声を出せなかった
彼女は、政府の研究所で清掃婦として働いていたが、ある日、研究所に運び込まれた不思議な生き物に出会う
アマゾンで捕獲されたその生き物は、イライザの手話を理解し、二人は次第に意思を通わせるようになる
しかし、その生き物を生体解剖することが決まり、イライザは彼を逃がすことを決意する
そして・・・

 

米ソが激しく対立し、また、人種差別が激しかった1960年代のボルチモアが舞台
差別や偏見の中、障害をもつイライザが自分の気持ちに正直に生きようとするひたむきな姿勢が胸を打つ
「美女と野獣」の大人版といううがった見方もできるが、ハリウッド的なおとぎ話を期待すると見事に裏切られる(良い意味で)

一見の価値ありの映画である

 

ところで、昨年は作品賞発表で史上最大の大チョンボをやらかしたアカデミー賞だが、
今年も昨年と同じウォーレンベイティとフェイダナウェイにプレゼンターをやらせるところはさすがである
ウォーレンの「みなさんにまた会えて光栄です」というコメントも

いいね!

2018年3月9日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(デビュー作の「ハリーの災難」が観たくなる1本)

「あなたの旅立ち、綴ります」(公開中)

 

3月に入って会社説明会が解禁になり、就職活動も本格化とのこと

というわけでこの作品、就活ではなく風変わりな終活を描いたコメディ映画である

 

かつてビジネスで成功した老婦人のハリエットは孤独であった
ある日、新聞の訃報記事に目がとまり、生前に自分の訃報記事を作成しておこうと思い立つ
ハリエットから依頼を受けた新聞記者のアンは取材を始めるが、ハリエットのことを良く言う人間はひとりもいなかった
素っ気ない訃報記事を渡されたハリエットはアンを責めるが、アンから「あなたのこれまでの生き方が悪い」と反論される
そこでハリエットは、
①家族や友人に愛される
②同僚から尊敬される
③誰かの人生に影響を与える
④人々の記憶に残る特別なもの
という最高のお悔やみ記事に欠かせない4条件を掲げて、それをクリアするため精力的に動き出す
そしてついに・・・

 

シャーリーマクレーン圧巻の演技である
ハリエットという特異なキャラクターを非常に魅力的な人物に仕上げている
アマンダセイフライドも屈託を抱えるアンという役を見事に演じている
脇役も過不足なく、それぞれが良い味を出していて物語に厚みを加えている
予想通りの展開と結末なのだが、良い意味で映画らしい映画である

「あなたの旅立ち、綴ります」という陳腐な邦題よりも、ダブルミーニングをにおわせる原題の「The Last Word」のままの方が個人的には良かったと思う
ともあれ、いろいろな旅立ちの季節である春にふさわしい、ラストシーンが清々しい佳作である

おすすめ!

ところで、アマンダセイフライドの出世作「マンマ・ミーア!」の続編が今年の夏に公開されるとのこと
お気に入りの作品だけに期待も大きいが不安も大きい
特にピアースブロスナンの歌唱力が・・・

2018年3月2日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita