「ある男」(2022年)
1975年に起きた企業爆破事件で指名手配されて、死亡直前に名乗り出た容疑者を、昨日、東京地検は不起訴にした
同容疑者は、偽名を使って長期間生活していたらしい
というわけで、なりすましが物語の鍵になっているこの作品
離婚して実家に戻っていた里枝は、大祐と名乗る男と知り合い再婚するが、夫は事故死してしまう
その1年後、疎遠だった大祐の兄が法要に訪れ、遺影に写っている男は自分の弟の大祐ではないと言い出す
里枝は、離婚の時に世話になった弁護士の城戸に、死んだ夫の身元調査を依頼する
果たして、里枝の再婚相手の素性とは・・・
「まったく別の人間として生きていく」ということについて、いろいろと考えさせられる内容になっている
里枝役の安藤サクラも良いが、城戸役の妻夫木聡が良い
平野敬一郎の原作も読んでみたくなった
おすすめである
ところで、かの容疑者の潜伏人生とはどのようなものだったのだろうか