金曜シネマ倶楽部(途中で席を立たないでね)

「カメラを止めるな!」(公開中)

 

ニコンが生産をやめていたミラーレスカメラの生産を再開するらしい

 

というわけでこちらは、「デジタルカメラの生産を止めるな」ではなく「映画撮影のカメラを止めるな」という意味の映画(まあ、そんな勘違いは絶対しないけどね)

 

郊外の廃屋でゾンビ映画の撮影があり、異常なほどにリアルな映像を求める監督の指示に戸惑う俳優たち
しかし、そこに本物のゾンビが現れて・・・

 

いろいろな意味で話題になっているこの映画
「事前に何の情報も入れないで観た方が良い」と言われているが、昨今のワイドショーやインターネットニュースを見たりしていると、嫌でも「ネタバレ」に遭遇してしまいかねない
運良く何の情報もなく観ることができれば
「なるほど、うまく作った映画だなぁ」
と感心すること大である
仮に「ネタバレ」を知ってしまっていても、観て損はないかな?
(当然、個人の好みの問題だが)

 

おすすめ!

 

ただ、注意して紹介しているつもりだが、このブログ自体が「ネタバレ」になっていないかがちょっと心配

 

 

2018年8月24日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(高校野球も良いけど、映画もね!)

「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(公開中)

 

警察が見つけられなかったのに、たった30分で行方不明児を探し出したスーパーボランティアの尾畠さんはすごいね!

 

というわけで、こちらも「不可能な作戦を完遂する話」だけど作り物の方

 

イーサンハントと彼のチームは、ウラニウムを奪い返すため・・・

 

「ストーリーはどうでも良いよ、とにかくトムクルーズが大暴れ!」
という映画である
スタントを自らこなすトムの暴れっぷりは、確かにすごい!
彼は、この映画のために、ヘリコプターの操縦ライセンスも取得したらしい
どうやら、昨年出演した「バリー・シール/アメリカをはめた男」の撮影事故でヘリコプターの操縦士が亡くなったのだが、「そんなに危ないのなら、他人には任せておけない」ということでライセンスを取ったらしい(という噂)

 

トムクルーズよ、どこへ行く?

 

暑くて何も考えたくない時にはぴったりの映画である
おすすめ!

 

ところで、大失態の大阪府警に提案
富田林署から逃げた男も尾畠さんに探してもらえば?

2018年8月17日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末は涼しい映画館で過ごしてみてはいかが?)

「ウインド・リバー」(公開中)

 

最近「生命に関わる猛暑」というフレーズをよく耳にする

 

というわけで、こちらは「生命に関わる酷寒」の地が舞台の作品

 

ワイオミング州のウインド・リバーは、いわゆるネイティブアメリカンが暮らしている辺境の地
その雪深い山岳地帯でネイティブアメリカンの少女が遺体で発見される
現場に派遣されたFBI捜査官のジェーンは、慣れない土地と慣れない気候に戸惑い
地元のベテランハンターで、遺体の発見者でもあるコリーに捜査の協力を依頼する
しかし、このコリーは心に大きな傷を負っていた
そして事件の真相が明らかになったとき、コリーは・・・

 

ネイティブアメリカンの保留地がほぼ無法地帯であるという驚愕の事実を描く衝撃作
子を失った親の苦しみが観る者の心に突き刺さり、この映画のテーマは重い
しかし、雄大で厳しい自然とそこに半ば追いやられるようにして生きている人々の姿に心を打たれる
ストーリー展開もうまく、上質なクライムサスペンスという宣伝文句に偽りはない佳作である

 

おすすめ!

 

ところで、本作で孤高のハンターのコリー役を好演しているジェレミーレナーだが、
彼は本日公開の「ミッション:インポッシブル」シリーズでもお馴染みの俳優だ
(最新作には出ていなようだが)
まぁどうでも良いんだけど、「生命に関わるスタント」を自分でこなそうとするトムクルーズのジャッキーチェン化がちょっと心配

2018年8月3日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(原作者はかなり病んでいるなと感じさせる1本)

「悪魔が来たりて笛を吹く」(1979年)

 

明日28日、NHKのBSプレミアムで、吉岡秀隆が金田一耕助を演じる「悪魔が来たりて笛を吹く」が放送されるらしい

 

というわけで、こちらは40年近く前の映画版

 

昭和22年、銀座の宝石店で凶悪な強盗殺人事件が発生した
元子爵の椿英輔は、容疑者とされたがその後アリバイが確認され、容疑が晴れる
しかし、英輔は遺書を残して失踪し、その後死体で発見される
その遺書にはこう書かれていた
「悪魔が来たりて笛を吹く」・・・

 

金田一耕助と言えば、石坂浩二と古谷一行があまりにも有名だが
この作品は、西田敏行が金田一耕助を演じている
金田一シリーズ独特のおどろおどろしさと異常な人間関係が特に際立つ作品となっていて、結末もこれもシリーズ独特の「救われないなぁ」感がかなり大きくなっている
ホラー的な要素もあるので、暑い夏には良いかもしれない

 

ところで、吉岡秀隆の映画デビューは、渥美清が金田一耕助を演じた「八つ墓村」(1977年)だという
明日のドラマでは、吉岡秀隆はどんな金田一耕助を見せてくれるのかな

2018年7月27日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(ハッピーバースデー、ハリソン!)

「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」(公開中)

 

今日7月13日は、ハリソンフォードの誕生日!

 

というわけで、同氏が演じたハン・ソロの若き日を描いたこの作品

 

パイロットを目指すハンは、惑星コレリアから脱出し、帝国アカデミーに入隊する
しかし、脱走兵として牢獄に入れられ、チューバッカというウーキー族と出会う
一緒に脱獄したハンとチューバッカは、強盗団の仕事に加わり・・・

 

シリーズでも人気が高いハン・ソロが主人公の「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品
同じスピンオフ作品の「ローグ・ワン」は大成功だったが、この「ハン・ソロ」は興行的に厳しい状況らしい
しかし、映画そのものの出来は悪くない
初期3部作(エピソード4から6)が好きな人は、十分楽しめる内容だと思う
前評判を理由に観に行かないのは、もったいないぞ!スター・ウォーズ・ファンたちよ!
(あくまでも個人の見解で、効能を保証するものではありません)
続編を予感させるラストシーンだが、興行的に失敗となると、これで打ち止めか?
少しもったいないかな

 

ところで、ハリソンフォードが相変わらず演じるという「インディー・ジョーンズ5(仮題)」の公開が2020年から2021年に延期になるらしいが
「インディー・ジョーンズ」シリーズこそ、とっくに打ち止めじゃないの?
ハリソンフォードは今日で76歳だよ!

2018年7月13日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」が観たくなる1本)

「デッドプール2」(公開中)

 

長らく工事をしていたが、今年の3月に「東京ミッドタウン日比谷」がオープンした

 

というわけで、遅まきながらそこに入っているTOHOシネマズ日比谷で鑑賞してきたこの作品

 

最愛の恋人を失ったデッドプールは、「良い人間になる」という彼女との約束を果たすため特殊な能力を持つ少年の命を守ることを決意
しかし、その少年の命を狙って未来からやってきたケーブルは強敵で、
急遽、特殊能力を持ったメンバーを集めて「Xフォース」を結成するが・・・

 

前作同様、デッドプールのおふざけモードは全開!
「Xメン」シリーズのみならず、過去の映画や出演者、はたまた製作スタッフに関する小ネタなどが大量にちりばめられており、日本の観客にはそのほとんどが理解不能である
観に行こうと思う人は、デッドプール役のライアンレイノルズがどのような人物でどのような作品に出演したことがあるかぐらいは予習していくと良いかもしれない
デッドプールはヒーローなのか、それとも単なるお調子者の殺し屋なのか
観終わった後のあなたの感想やいかに?
なお本編終了後のエンドロールにもネタが仕込まれているので、すぐに席を立つことのないように、ご注意を!

 

ところで、茶番に見えた米朝首脳会談も、終了後にとんでもないネタが仕込まれているかもしれないので、こちらも注意が必要かも

2018年6月15日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、美術館に行きたくなる1本)

「モリのいる場所」(公開中)

 

東京オリンピックのマラソンコースが発表されたが
東京オリンピック組織委員会でモリと言えば森喜朗
今、国会でモリと言えば森友学園

 

とうわけで、こちらのモリは日本画家の熊谷守一氏のこと

 

舞台は昭和49年の東京
94歳の画家熊谷守一、通称モリは、日中は自宅の庭で植物や生き物を観察して過ごし、夜に絵を描くという生活を長年続けていた
画家の家にはいろいろな人が出入りし、画家の妻もそれなりに忙しい毎日を送っている
しかし、そのような穏やかな二人の生活を変えてしまいかねない事態が・・・

 

風変わりな画家の一日とその妻を淡々と描く不思議な作品である
画家役の山崎努と妻役の樹木希林、二人の老境の演技を堪能するだけでも一見の価値があると言えよう
金ダライのシーンや当時は無かったレジ袋など、気になるところはいくつかあったが
個人的にはそこそこ楽しめた

 

ただ、好き嫌いがはっきり分かれるタイプの作品だから、興行的には厳しいかな?

 

近いうちに、熊谷守一美術館に行ってみようと思う

2018年6月1日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(一度あきらめると・・・)

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年)

 

ゴールデンウィークの目玉作品「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が公開中

 

というわけで、シリーズ最新作を見る前に未見の過去のシリーズをDVDで観ることにしてこの作品

 

諜報機関シールドの一員として活動していたキャプテン・アメリカは、謎の暗殺者ウィンター・ソルジャーに狙われる
誰が味方か、誰が敵か?
そしてウィンター・ソルジャーの正体は・・・

 

「アベンジャーズ」シリーズは一体何作あるのか?
「アイアンマン」「インクレディブル・ハルク」(2008年)
「アイアンマン2」(2010年)
「マイティ・ソー」「キャプテン・アメリカ」(2011年)
「アベンジャーズ」(2012年)
「アイアンマン3」「マイティ・ソー ダークワールド」(2013年)
あたりまでは公開時に映画館で観ていたが、ついていけなくなって途中であきらめた
それがこの作品らしい

 

なるほどそこそこ見応えはあるが、可も無く不可も無くと言ったところ
あのロバートレッドフォードが出演していてびっくりと言ったところ
「スティング」ばりのどんでん返しを期待していたらあっさり終わって拍子抜けと言ったところ
公開当時、映画館でシリーズを追うのをあきらめたのは正解だったのかもしれない
(マーベル社さん、ごめんなさい)

 

公開中の最新作まで
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が2作、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」、「アントマン」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「ドクター・ストレンジ」、「スパイダーマン:ホームカミング」、「マイティ・ソーバトルロイヤル」、「ブラックパンサー」
と、まだまだ未見の作品が・・・

 

ふーむ、最新作を映画館で観るのはあきらめよう

2018年5月4日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「シャイニング」が観たくなる1本)

「レディ・プレイヤー1」(公開中)

 

明日からゴールデンウィーク!

 

というわけで、ひたすら楽しめるスピルバーグ監督の最新作をご紹介

 

舞台は近未来の2045年
人々はVR世界の「オアシス」に熱中していた
その創設者ハリデーが亡くなり、「オアシスの中に隠された3つの鍵を手に入れた者に、全財産とオアシスの権利を譲る」という遺言が発表される
ハリデーの記録を研究して謎を解いた17歳のウェイドは、ひとつ目の鍵を手に入れる
しかし、「オアシス」を手に入れて世界を支配しようと企む巨大企業の魔の手が伸びる
果たして勝利を手にするのは誰か?

 

VR世界の映像が圧倒的である
VR世界ではプレイヤーは自分の好きなキャラクターになったり好きな乗り物を使ったりすることができるという設定なので、過去の映画やテレビの懐かしいキャラクターや乗り物がわんさかと出てくる
「さすがスピルバーグ!よくぞ権利関係をクリアしたなぁ」
というくらい様々な映画、テレビ、ゲームのキャラクターが登場し
明らかに日本人向けの「あのキャラクター」が登場するシーンは大興奮間違いなしである
1980年代にスピルバーグ映画を楽しんだ世代にはたまらない映画だ

 

ぜひ映画館で観るべき作品である
個人的には3D版がおすすめ!

 

ところで
「この映画を面白がっているのはおっさんだけじゃなかろうか?」
という一抹の不安も・・・

2018年4月27日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(週末、「交渉人」(1998年)が観たくなる1本)

「シェーン」(1953年)

 

アメリカで銃規制の運動が盛んになっているらしい

 

というわけで、なんとなく久しぶりに観たくなったこの作品

 

入植者のジョーは、先にその土地を支配していたライカー一味から嫌がらせを受けていた
そこへシェーンという流れ者のガンマンが通りかかる
ジョーも息子ジョーイも妻マリアンもシェーンを気に入り、シェーンはジョー親子の農園で働くことなる
しかし、ライカー一味の暴力は激化し、ついには外の町から殺し屋を呼び寄せる
ついにジョーの入植者仲間の一人が殺され、シェーンが立ち上がる
そして・・・

 

なるほど、保安官がいない町では自衛のための武器も必要だったのかもしれないが
60年以上も前の映画ながら、一応、銃に対して抑制的なメッセージも盛り込まれている
ガンマンの自分は時代遅れであることを自覚して町を去って行くシェーンに対し
「シェーン、カムバック」とジョーイが叫ぶラストシーンはあまりにも有名
また、「去って行くシェーンは、馬上で既に死んでいたのではないか」という論争があることもそこそこ有名
本作は名作との評価もあるが
「入植者のジョーも開拓者のライカーも『ここは自分の土地だ!』とか言ってるけど、そもそも先住民の土地だったんじゃないの?」
と思うと、現代では受け入れられない人も多いのではなかろうか?
40年ぶりに観ると、小学生の時には気づかなかったことをいろいろ発見することができる映画である

 

まぁ、時代遅れの者はひっそりと去って行くのが美学だね
セクハラ感覚が時代遅れの人も、もう少しひっそりとね

2018年4月20日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita