金曜シネマ倶楽部(週末、朝霞台駅付近で自転車の二人乗りをしたくなるかもしれない1本)

「平場の月」(公開中)

本屋で「朝霞、新座、志木。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。」と帯に書かれていた本を見つけて買って読んだのが5年くらい前
(2020年3月13日のブログでも言及している!)


それが映画化されたというので、不安半分で観に行ってきた


離婚して地元に戻ってきた青砥は、病院の売店で須藤と再会する
中学時代、青砥は須藤に告白してふられていた
50代になって偶然再会した二人は、心地よい距離感でいろいろと語り合うことができるようになっていた
そんなとき・・・


原作の小説が好きだったので、堺雅人主演で映画化されるということで多少の不安があったが、堺演ずる青砥は(小説のイメージとは違ったが)まあまあだった
そんなことより(首相か!)、須藤を演じた井川遥が良かった!
この役はなかなか難しいのだが素晴らしかった!(個人的感想)
大人の恋愛物語、いや、おとぎ話かもしれない


50代(特に地元が東上線沿線)の人に、ぜひおすすめ!

ところで、昔好きだった人に街で偶然出会っても気付く自信はない
当然、向こうもこちらには気付かないだろう
だって、向こうはこっちを好きだったわけではないんだし
そういう意味でこの作品はおとぎ話、ファンタジーなのよ


2025年12月5日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(「熱海殺人事件」も見逃せない)

「女王蜂」(1978年)


先日、仲代達矢氏が亡くなった

というわけで、同氏の訃報には紹介されないであろうこの出演作

伊豆にある月琴の里で殺人事件が起きる
そこへ、19年前の事件の真相解明を依頼された金田一耕助が現れる
怪文書、開かずの間、心霊師など、今回もおどろおどろしい展開が繰り広げられる・・・

石坂浩二の金田一シリーズ全5作の中でもマイナーなこの作品
おそらくタイトルロールの俳優の力量不足が影響しているのかもしれない
ただ、沖雅也と伴淳三郎が良い
そして仲代氏のあの「ギョロ目」演技が観る者を惑わせる
作品としては地味だが
未見の方はお試しあれ

ところで、9年前に無名塾の「俺たちは天使じゃない」というコメディの舞台を観劇したことがある
重厚で怖いイメージがある仲代氏だが、この舞台では飄々とした演技で存分に観客を楽しませていた
ご冥福をお祈りします

2025年11月14日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(松竹じゃなくて東宝なの?)

「国宝」(公開中)


6月に公開されて、今もなお大ヒット上映中らしい
というわけで、遅ればせながら見てきた

任侠の家に生まれた喜久雄は、歌舞伎役者の家に引き取られ、歌舞伎と言う特殊な世界に飛び込む
女形としての才能を開花させる喜久雄の将来は順風満帆かに見えたが・・・

劇中で歌舞伎の舞台が展開されるのだが、見ごたえ十分である
ぜひ映画館の大きなスクリーンで見るべきである
そして何といっても、主演の吉沢亮が素晴らしい
人間国宝の女形役の田中泯の怪演ぶりも見逃せない
(彼の映画初出演作「たそがれ清兵衛」のあの役も強烈だった)
上映時間が長くてしばらく敬遠していたが
見逃さないで良かった
未見の方はお急ぎを

ところで、スワローズの今シーズンの神宮球場での試合は今日からの3連戦でおしまい
まだ「スワローズの宝」村上宗隆の実物を見たことがない人はお急ぎを
(試合には出ないかもしれないけど)
(ひょっとしたら、来年もスワローズにいたりして)

2025年9月26日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(絶対に映画館で観るべき1本)

「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」(公開中)


「タイパ」という言葉に抵抗感がある
とはいえ、途中で早送りしたくなるかもしれないこの映画

「エンティティ」の暴走により、人類滅亡へのカウントダウンが始まる
IMFのエージェントであるイーサンとその仲間たちは、「エンティティ」の脅威に立ち向かうため実現不可能なミッションに挑む・・・

本作はシリーズ第8作目で2部構成の後編である
一昨年7月にこのブログで、前作について書いていたのでそれを引用してみると
「今回もアクション満載だが、目新しさはあまり無い」
今回もそうだね
「しかし、迫力満点なので、ぜひ映画館の大きなスクリーンで観るべきである」
今回もそのとおり
「上映時間が長いと感じるかもしれない」
まったくそのとおり
うーん、今回新たに何か付け加えることはあるかな?
そうそう、第1作に出ていた「あの人」が名誉挽回の活躍を見せるところは良かったよ
シリーズの集大成のような内容なので、これで完結なのかな?
お疲れさまでした、トム!
いやいや、まだまだやるかもしれないね、彼(現在62歳)
それこそミッションインポッシブルだね

ところで、「対パ」でもなかなか勝てないスワローズ
優勝インポッシブル・・・

2025年6月13日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(白い煙が出たね)

「2人のローマ教皇」(2019年)


新しいローマ教皇が選出されたらしい

というわけで、先代と先々代の2人のローマ教皇が主役のこの映画

教会の方針に不満を抱くベルゴリオ枢機卿が、ベネディクト教皇に辞任の意向を伝える
しかし、教会のスキャンダルの真っただ中の教皇は、改革派のベルゴリオ枢機卿の辞任は、教会への反抗ととられかねないためこれを認めようとしない
ベルゴリオ枢機卿は、直接バチカンに向かい、教皇に辞任を認めるよう直訴するが・・・

史実をヒントに作られたフィクションなのだが
「本当にそんなことがあったのかも」
と思わせるほど、良くできているストーリーである
枢機卿と教皇が教義について語り合うシーンは、会話劇として一級品だ
苦悩する教皇を演じるアンソニーホプキンスが良い
猟奇殺人犯「羊たちの沈黙」から教皇まで演じる素晴らしい俳優だ
おすすめ!
ところで、タイミングが良すぎる「教皇選挙」という映画が公開中だが
こちらも見逃せないぞ

2025年5月9日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(分かるようなタイトルにしてよ!)

「ウィキッド ふたりの魔女」(公開中)


劇団四季で2回みたことがあるミュージカル「ウィキッド」
その映画化作品というのでみてみた

オズの国の魔法使いグリンダは「西の悪い魔女が死んだ」と発表した
かつて悪い魔女はグリンダの友人だったという
なぜ友人は悪い魔女ウィキッドになったのか・・・

映画が始まってまず驚くのが、これがパート1だというタイトル文字
「うそ!」と思っても後の祭り
2部作の1作目ということだった
舞台版の前半で本作はおしまいなのだ
それで上映時間2時間40分は長いぞ!
舞台版では表現しきれない部分を存分にお見せするということなのだろうが
「ウィキッド」の世界をとことん楽しみたい人は喜ぶかもしれないが
個人的には「そこまで必要かなぁ?」と思ってしまった
舞台版を見たことがない人は楽しめるのかな?
感じ方はひとそれぞれなので、あしからず

ところで
久しぶりに舞台版をみたくなった
映画のパート2は見に行かないかもしれないけど

2025年3月14日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(空を見ろ!)

「スーパーマン」(1978年)


ジーンハックマンが亡くなった

というわけで、彼が悪役レックスルーサーを好演したこの作品

惑星クリプトンを脱出したカルエル
彼は、地球では超人的な能力を持ち、スーパーマンとして活躍することになる

ジョンウイリアムズ作曲のテーマが流れるタイトルバックは、今見てもワクワクする
主演のクリストファーリーブは、スーパーマンのイメージにぴったりだ
ユーモアたっぷりの悪役レックスルーサーもどこか憎めない
これぞ娯楽映画の決定版といった感じである
おすすめ!

ところで、今年2025年には、新作の「スーパーマン」が公開されるという
この手の映画は、絶対に映画館の大スクリーンで見るべきである
余談だが、スーパーマンの誕生日は2月29日だという
さらに余談だが、自分の誕生日も同じ2月29日で、たぶん明日だと思うんだけど・・・

2025年2月28日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(陪審制は怖い?)

「陪審員2番」(2024年)


クリントイーストウッド監督の最新作

というわけで、U-NEXTで配信中のこの作品

殺人事件の陪審員に選ばれたジャスティン・ケンプ
彼には流産をしたことがある臨月の妻がいて、評議もあっさり終わらせて妻に寄り添いたいと考えていた
ところが、その殺人事件は・・・

名作「十二人の怒れる男」の現代版かと思いきや、さにあらず
物語が進むにつれて、緊張感が高まっていく
「自分だったらどうするか」
「正義とは何か」
イーストウッドにしては珍しく(失礼!)
考えさせられる映画となっている
おすすめ!
そして、あなたならどうする?

2025年1月17日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(お客様の中に飛行機を操縦できる方はいませんか?)

「フライングハイ」(1980年)


今週、ジムエイブラハムズが亡くなった

というわけで、同人がザッカ―兄弟と初めてメガホンをとったこの作品

恋人のエレインとの仲がうまくいかなくなっていたテッドは、彼女が客室乗務員を務める飛行機に搭乗する
ところが、機内で食中毒が発生し、機長も副機長もダウンしていまい・・・

映画のパロディやブラックジョーク満載のコメディ映画である
アメリカ人しか分からないようなネタもあり、半分も理解できないかもしれない
(ましてや44年も前の映画だし)
ナンセンス、シュール、くだらない、ばかばかしい
それが面白い!
あれ?以前「がんばれ!!タブチくん!!」のときも同じことを書いたな
要するにこの手の映画が大好きなのだ!
この作品のあと、「トップ・シークレット」「裸の銃を持つ男」「ホット・ショット」などのどうしようもない映画を次々と生み出し
その都度、楽しませてもらった

ありがとうジム
故人のご冥福をお祈りします

2024年11月29日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(國村隼がうまい)

「碁盤斬り」(2024年)


「ジョーカー2」が公開2週目でデジタル配信になるほどの不入りだという

というわけで、こちらも今年5月封切りで先月配信になった作品

浪人の柳田格之進は、娘のお絹と貧乏長屋で暮らしていた
囲碁を縁に柳田と知り合った商家の萬屋源兵衛は、柳田の実直な性格に触れ、自身の生き方にも変化があらわれる
そんななか、萬屋で金五十両が紛失し、萬屋の番頭は柳田を疑い・・・

古典落語「柳田格之進」が題材になっている
映画の前半は心地よくストーリーが進むが
五十両紛失あたりから雰囲気は一転する
タイトルがそうなのだから仕方がないが、結末は予想通りというところ
ただ、個人的には細かいところが気になった
みなさんは、いかが?


ところで、あの政党の「公認斬り」は偽装でしょ?

2024年10月25日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita