「女王蜂」(1978年)
先日、仲代達矢氏が亡くなった
というわけで、同氏の訃報には紹介されないであろうこの出演作
伊豆にある月琴の里で殺人事件が起きる
そこへ、19年前の事件の真相解明を依頼された金田一耕助が現れる
怪文書、開かずの間、心霊師など、今回もおどろおどろしい展開が繰り広げられる・・・
石坂浩二の金田一シリーズ全5作の中でもマイナーなこの作品
おそらくタイトルロールの俳優の力量不足が影響しているのかもしれない
ただ、沖雅也と伴淳三郎が良い
そして仲代氏のあの「ギョロ目」演技が観る者を惑わせる
作品としては地味だが
未見の方はお試しあれ
ところで、9年前に無名塾の「俺たちは天使じゃない」というコメディの舞台を観劇したことがある
重厚で怖いイメージがある仲代氏だが、この舞台では飄々とした演技で存分に観客を楽しませていた
ご冥福をお祈りします