金曜シネマ倶楽部(週末、海辺のホテルに行きたくなる1本)

「世界の涯ての鼓動」(公開中)


某国の大統領が「グリーンランドを購入する」と言っているとか

というわけでこの映画、グリーンランドの深海と南ソマリア間の長距離恋愛(?)の物語

海辺のホテルで出会ったダニーとジェームズはたちまち恋に落ちる
やがて休暇を終えた二人は、お互いに離れがたいという強い感情を抱きつつ、ダニーは生命の起源を調査するため潜水艇で深海へ、ジェームズはテロを防ぐために南ソマリアへと向かう
しかし二人を待っていた運命は・・・

前半は、二人が出会い恋に落ちるまでを圧倒的な映像美でテンポ良く描いていて心地よい
ところが、後半は一転してサスペンス色が強くなり、ラストシーンに至っては
「ムムム・・・?」
と、なんともすっきりしない気持ちになるかもしれない
しかしそこがこの監督の描きたいところなのだろう
監督は「ベルリン・天使の唄」で有名な巨匠ヴィム・ヴェンダース
夏休みで子供向けの映画があふれるなか
数少ない大人の映画と言えよう

ところで、グリーンランド(デンマーク領)の売却を同国首相に拒否されて
「それならデンマーク訪問を取りやめる」
というのは大人の対応と言えるのかなぁ?

2019年8月23日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita