金曜シネマ倶楽部(週末、「1974年版」が観たくなる1本)

「オリエント急行殺人事件」(公開中)

 

先日の大雪で、福井県では通行止めでたくさんの人が何十時間も車内に閉じ込められたとのこと

 

というわけでこの映画、雪で立ち往生した列車内で発生した殺人事件を描く物語

 

探偵のエルキュールポアロは、オリエント急行の車内で発生した殺人事件に遭遇する
多数の刺し傷、あまりにも多い遺留品、そして容疑者たちのちぐはぐな証言などがポアロの灰色の脳細胞を悩ませる
そして最後にポアロがたどりついた事件の真相とは・・・

 

本作は「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺し」と並ぶ、アガサクリスティのあまりにも有名な代表作
そしてあまりにも奇抜なオチであるがゆえに、一読(一見)したら結末を忘れることはないという特殊な作品でもある
おそらく本作の観客のうち、結末を知らない人は1割にも満たないのではないだろうか?
(本作の結末を知らない人は、およそミステリーに興味がない人だろうから、そもそもこの映画を観に行こうとは思わないに違いない)
すなわち、ほぼ全員が結末を知っているという状態で、観客の鑑賞に堪えうるクオリティを提供しなければならないという、特殊な映画といえる
この特殊性ゆえ、1974年に作られた「オリエント急行殺人事件」は、イングリッドバーグマン、ローレンバコール、ショーンコネリー、アンソニーパーキンスといったオールスターキャストの豪華な俳優陣て制作されている
本作も、ケネスブラナー、ミシェルファイファー、ウイレムデフォー、ジュディデンチ、、ジョニーデップと1974年版にも劣らない豪華な俳優陣で望んでいるのだが、いかんせん作品全体の印象が暗いため、1974年版のような華やかさを感じない
個人的には1974年版の方が好きである

 

誰もが結末を知っている「オリエント急行殺人事件」を、なぜ今、わざわざリメイクしたのだろうか?
そっちの真相の方が知りたい

2018年2月16日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita