金曜シネマ倶楽部(大学生の時に観た1本)

「バトルランナー」(1987年)


人目を忍んでひっそりと聖火リレーが強行されているらしい

というわけでこの映画、シュワちゃんが走ります!

舞台は30年後の近未来
厳しい統制社会の中で、正義の戦士が凶悪犯のランナーを追い詰めるというバラエティ番組「ランニング・マン」が民衆の熱狂的な支持を得ていた
無実の罪で強制労働所に収容されたベンリチャーズは、仲間と一緒に脱走するが、当局に囚われて「ランニング・マン」のランナーとして強制的に出場させられる・・・

近未来と言いつつも舞台設定は2017年なので、今では既に過去の物語
ただし、テレビが偽情報を流して民衆に信じ込ませる世界という設定は、決して絵空事ではないことを現代を生きる我々は実感しているのではないか
そういう意味では、公開当時のように単純に娯楽映画として楽しむということにはなかなかならないかもしれない作品と言える
そんな小難しいことを言っても、とどのつまりいわゆるB級映画なんだけどね
ステイホームの暇つぶしにどうぞ!
(シュワちゃん、ごめん)

2021年5月7日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(ノマドとは?)

「ノマドランド」(公開中)


ノマドワーカーという言葉があるらしい
オフィスではなく、喫茶店などWi-Fi環境のある場所でノートパソコンやタブレット端末を使って仕事をする人のことだという

というわけで、こちらはそれとはまったく違う車上生活者を写実的に描くロードムービー

企業の経営破綻により住居も住み慣れた町も失ったファーン
彼女は、キャンピングカーで季節労働の現場を渡り歩くという生き方を選択する
亡き夫の思い出とともに・・・

ノマドとは遊牧民という意味らしい
本作では実在のノマドが出演しており、物語というよりもドキュメンタリー色が強い
「幸福とは?」「老いとは?」「自由とは?」
などの問題を問いかけているのかもしれないが、そうではないのかもしれない
何をどのように感じるかは観る者の自由ということか
そういうことが苦手な人(どちらかと言えば、自分も苦手な方だが)には、ひょっとしたら退屈かもしれない
まあ、「百聞は一見に如かず」という無責任な結論にしておこう

ところで、WOWOWで「川のほとりで」というドラマが始まった
本作とは似て非なるものだが、ハウスレスに対するとらえ方の違いが興味深い
面白いかどうかは別として
(ベンガル、ごめん)

2021年4月9日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(久しぶりの映画館)

「騙し絵の牙」(公開中)


緊急事態宣言が解除された


というわけで、久しぶりに映画館で観てきた映画のご紹介


出版不況にあえぐ大手出版社の薫風社
その社長の急死により、社内の権力争いが先鋭化する
そして、経営陣、編集者、作家らの生き残りをかけた騙し合いの戦いが始まる・・・


肩の凝らない娯楽映画である
出演者もいつもの人たちといった感じで、良い意味で安心して観ることができる
(悪い意味で「また、この役者か!」というようなベタなキャスティングなのだが)
ただ、雑誌の新編集長役は、原作者が大泉洋氏が演じると決めて書いたということのようだ
(そういう手法を「あてがき」というらしい)
原作の小説を読んでみようかな
図書館で借りて
えっ?出版不況の一因はそこ?

2021年4月2日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita