「キャッシュカードを預かります」は詐欺です
「任命責任は私にある」は詐欺です
「名簿は廃棄した」は詐欺です
「景気は緩やかに回復している」は詐欺です
「アベノミク・・・
金曜シネマ倶楽部(しばらくは自宅謹慎ってこと?)
「プリデスティネーション」(2014年)
感染予防対策は不要不急の外出を控えることらしい
というわけで、最近アマゾンプライムで観たこの作品
1970年のニューヨークのバーで、客がバーテンダーに自分の身の上話をする
その客の数奇な生い立ちを聞き終えたバーテンダーは言う
「お前を裏切った奴を復讐するチャンスをやろうか?」
そして物語は驚愕の結末に向かって、時代を超えて動き出す・・・
ジャンルでいうとタイムトラベル映画だが
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のような陽気な娯楽作品ではないので要注意!
いわゆる「どんでん返し」の切れの良さを味わえればそれで良しという感じである
そういうどんでん返し映画が好きな人にはおすすめの1本だ
ところで、タイムトラベルができるのなら感染拡大前の時点に戻ってきちんと対応したいと思う政府関係者は多いのではないか
いやいや、この政権を生み出した選挙の投票日に戻りたいという国民の方が多いか?
金曜シネマ倶楽部(実は彼とは同い年で誕生日も2日違い)
「ドリームハウス」(2011年)
前回、スパイではないダニエルクレイグの作品を取り上げた
というわけで、今回もスパイではない彼主演の作品をご紹介
勤めを辞めたウイルは、郊外に自宅を購入し、執筆活動をすることにした
愛する妻と可愛い二人の娘との楽しい生活
しかし、そこは過去に殺人事件が起きたいわくつきの家だった
家のまわりをうろつく怪しい人影を見つけたウイルは、妻子を守るために過去の事件を調べ始める
そして、驚くべき事実が明らかになる・・・
ネタバレにならないように気をつけて紹介しなければならないのは前回と同じだが
こちらの映画のプロットは難しくはない
だんだんと観たことを後悔するような気持ちになるかもしれないが、とりあえず最後まで観るべし
映画の結末は切ない気持ちになるかもしれないが、ダニエルクレイグは、この映画の妻役の女優と後に結婚したので、そういう意味ではまさに「ドリームハウス」といえよう
(えっ?結婚はドリームなんかじゃないって?)
ところで、ダニエルクレイグが最後のボンドを演じる「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は4月10日公開らしいが、彼は有終の美を飾れるのだろうか
悪役のラミマレックに、ちょっと不安感・・・
(と、前回とまったく同じことを言って結語)
金曜落首くらぶ(お題は「傍若無人」)
「法律の解釈変更」=「好き勝手」
金曜シネマ倶楽部(今週もミステリー)
「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(公開中)
前回紹介したのは本格ミステリー映画
というわけで、今回は「ハイテンション・ノンストップ・ミステリー」(?)映画のご紹介
資産家のハーランが85歳の誕生日パーティーの翌朝に死体で発見され、
匿名の人物から依頼を受けた探偵ブノワは調査に乗り出す
事件当夜にパーティに参加していた家族らはそれぞれ秘密を抱えていたが
次第に事件の真相が明らかになっていく・・・
大邸宅で事件が起こり、その場にいた全員が容疑者で、探偵が乗り込んでいって事件を解決するという典型的なミステリーの構成だが、本格ミステリーというよりは、やはり映画の宣伝文句のとおり「ハイテンション・ノンストップ・ミステリー」という感じである
説明は難しいが、そういうノリなのだ
クセのある俳優陣も、外連味(けれんみ)たっぷりの演技を披露している
ただ、ネタバレになるので詳細は書けないが、トリックがやや分かりづらいと感じた
興行成績によっては続編もあるかもしれない
探偵役のダニエルクレイグは、スパイ稼業から足を洗って探偵業に転職というところか
張り巡らされた伏線に気を付けて観るべし!
ところで、そのスパイ稼業の最新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は4月10日公開らしいが、ダニエルクレイグは有終の美を飾れるのだろうか
悪役のラミマレックに、ちょっと不安感・・・
金曜シネマ倶楽部(本格ミステリー登場)
「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」(公開中)
「ダヴィンチ・コード」シリーズの第4作「インフェルノ」出版の際、翻訳者たちは地下室に2ヶ月間閉じ込められていたという
というわけで、その出版秘話に基づいて作られた作品
世界的ベストセラー「デダリュス」の完結編を世界同時発売するために
9カ国の翻訳者が集められた
小説の外部流出を防ぐため、すべての通信機器を没収されて地下室に1か月間完全隔離された状態で翻訳作業を強いられる9人
毎日20ページずつしか渡されない原作
しかし、出版社のオーナーの携帯電話に「冒頭10ページを流出させた。金を払わなければ次の100ページも公開する。」という脅迫メールが届く
果たして犯人は誰なのか?そして、犯人はどうやって原作を手に入れたのか?
ミステリー映画の紹介はネタバレしてはいけないので難しい
本格的な謎解きミステリーであり、「完全隔離」という点では
アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」を想起させる
プロットがきちんと組み立てられていて、本格ミステリーとしての完成度は高い
ただ、謎解きが主題なので登場人物の描き方が単調になってしまうことは否めない
いやいやそこまでは求め過ぎか?
ミステリー好きの人にはおすすめである
ところで、半年くらい前から今野敏の警察小説にはまっている
本格ミステリーも良いが、人間ドラマ主体のミステリーの方が心地良く感じるようになったのは年齢のせいかな?
金曜シネマ倶楽部(舞台版と比べにゃいでね)
「キャッツ」(本日公開)
野良猫に出会うことが街道旅の楽しみのひとつ
というわけで、野良猫が主役のこの作品
ロンドンの片隅のゴミ捨て場に捨てられた子猫のヴィクトリア
そこにはいろいろな猫たちが集まっていた
そして、天上に昇る1匹の猫を選ぶという1年に1度の舞踏会が始まろうとしていた・・・
有名なミュージカル「キャッツ」の映画化である
大ヒットミュージカルの映画化は、簡単に10本くらいの作品名を挙げることができるくらいハリウッドの「常套手段」である
しかし、「キャッツ」は人間が猫を演じ、特別なストーリーも無いという特殊な作品なので、映画化には難点があったのかもしれない
そこをあえて、「今、映画化した」という意欲は評価しよう
舞台版と違って、ヴィクトリアを軸にストーリーを進めるという点も良い
ところが、肝心の映像は・・・
唯一、鉄道猫のシーンはタップも含めて「映画ならでは!」の映像を楽しめたが、やはり映画化は難しかったのかもしれない
興行的にも厳しい作品になりそうである
別にお金には執着しないかな?
「猫に小判」って言うでしょ
金曜シネマ倶楽部(懐古調はどの国も同じ)
「フォードVSフェラーリ」(公開中)
先日、アカデミー賞のノミネート発表があった
というわけで、作品賞にノミネートされているこの作品
1960年代、大衆車を大量生産するフォード社は、買収劇でコケにされたフェラーリ社を打倒すべく、ルマン24の優勝を目指す
米国人唯一のルマン優勝ドライバーのシェルビーと、エンジニアであり名ドライバーのマイルズの挑戦が始まる・・・
古き良きアメリカを懐かしみたい米国人のための映画
レーシングカーが疾走するシーンは迫力満点だが
いかんせん人間ドラマが弱く、主演のマットデイモンとクリスチャンベイルの二人がアカデミー主演男優賞争いに絡むかという前評判も、蓋を開けてみればどちらもノミネートされずというのは、そのあたりが原因か
ともあれ、観るなら映画館の大スクリーンでどうぞ
ところであの騒動の映画化のタイトルは
「ゴーンVSニッサン」
らしいよ
(ウソ)
金曜シネマ倶楽部(正月映画の決定版)
「男はつらいよ お帰り寅さん」(公開中)
長い付き合いなので放っておけないということがままある
(最近、このパターンばっかりだなぁ)
というわけで、「男はつらいよ」の最新作というので観てきた
寅次郎の甥の満男も今や中年の男やもめ
ある日、初恋の相手だった泉と再会する
悩み多き満男は、事あるごとに寅次郎のことを思い出し・・・
1969年に第1作が公開されて50周年で、本作は特別編も含めて50作目の記念作品ということらしい
初めて映画館で観たのは第40作の「寅次郎サラダ記念日」(1988年)で、在学中の母校が舞台の作品だった
それより古い作品はビデオでしか見たことがなかったのだが、今回の新作は過去の名場面が随所に挿入されていて、映画館の大きなスクリーンで若い頃の寅さんを観ることができ、あらためて主演の渥美清氏が稀代の喜劇役者だったことを痛感させられた
その渥美氏が亡くなって自然消滅していた本シリーズだったが、今回きちんと終結させることが出来たということなのだろう
「年末年始は寅さん映画を観る」という風習が、昭和には確実に存在したのだ
そんな感慨にひたることができる作品である
お帰り寅さん
そして
本当にさようなら寅さん
金曜シネマ倶楽部(ファイナルオーダー?じゃあ、焼きおにぎり)
「スター・ウォーズ/スカイウィーカーの夜明け」(公開中)
長い付き合いなので放っておけないということがままある
(おっ「ターミネーター:ニュー・フェイト」の時と同じ出だしだ)
というわけで、スター・ウォーズシリーズの最新作というので観にいってきた
「死者が口を開いた・・・」
ネタバレにならないように、異例のあらすじ紹介無しである
1977年に第1作が公開されて、本作は9作目にして完結編とのこと
初めて映画館で観たのは第3作の「ジェダイの復讐」(当時の名称)だった
個人的には第4作の「ファントムメナス」までは楽しんだが、それ以降は惰性で観ていたと言わざるを得ない
特にディズニー製作に移行したあとの第7作と前作は
「ルーカスよ、本当にこれで良かったのか?」
と思わずにはいられない出来だった
そして、本作である
「生ぬるい」という映画評もあるようだが、個人的にはそこそこ楽しめた
面白いとか傑作だとかいうのではない
第1作から第3作(エピソード4から6のいわゆる「初期三部作」)の郷愁にかられるという感じだろうか
良くも悪くも42年間続いたシリーズの完結編なのだから
ぜひ映画館で観て欲しい
そして、「お疲れ様」と言いたい
(いったい誰によ?)
ともあれ、今年のブログもこれで終了
皆様、良いお年を!