金曜シネマ倶楽部(夫の正体はイカデビル!)

「二十四の瞳」(1954年)


今年は「島めぐりの旅だ!」と思い立ち、先日、小豆島に行ってきた

というわけで、小豆島を舞台にしたこの作品

昭和3年、岬の分教場に新米の女の先生が赴任する
1年生の12人の児童が先生を見る瞳は、かがやいていた
海の色も山の姿も昨日に続く今日であった
しかし、そこに住む人々の生活は大きな歴史の流れに押し流されていった・・・

おそらく小学校高学年のときに初めて見たのだと思うが
どこでどういう経緯で見たのかまったく覚えていない
ただ、見たことだけを覚えている
そして、悲しい映画だったという記憶が残っていた
今回ひさしぶりに見直してみて、やはり悲しかった
戦後9年で作られた映画なので反戦色が強いが、「防衛費倍増」とか「敵基地攻撃能力」などと不穏な方向に向かいつつあるこの国の将来を考えるうえで、ぜひ見ておきたい映画である
特に若い人におすすめだ

ところで、小豆島は良いところだった
小豆島の島宿真里と海音真里、こちらもおすすめである
(写真は本作ロケ地の岬の分教場と「二十四の瞳映画村」にあるリメイク版の撮影セット)

2024年1月26日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita

ご挨拶

本年もよろしくお願いいたします

2024年1月5日 | カテゴリー : 時候 | 投稿者 : morita

金曜落首くらぶ(お題は「反社並み」)

「パーティー券ノルマ」イコール「上納金」

~返句~

「パーティー券代金」イコール「みかじめ料」

~おまけ~

桜田、派閥やめるってよ

2023年12月15日 | カテゴリー : 落首 | 投稿者 : morita

金曜シネマ倶楽部(最後に墨を磨ったのはいつだろう?)

「線は、僕を描く」(2022年)


映画館で見逃してしまった作品を配信で観ることができる便利な世の中

というわけで、つい最近配信で観たこの映画

大学生の青山霜介はアルバイト先で1枚の水墨画に出会い、なぜか水墨画の巨匠である篠田湖山から「私の弟子になってみない?」と声をかけられる
そして、水墨画を学ぶうちに霜介が変わり始める・・・

水墨画の世界は知らないことばかりだったので、とても興味深かった
主役の若い二人も良いが
湖山役の三浦友和や弟子役の江口洋介が安定感抜群の演技で脇を固める
映画「ちはやふる」の製作チームが再結集した作品ということらしい
「ちはやふる」は未見なので「そちらも観てみようかな」と思わせる、そんな佳作であった

おすすめ!

ところで、落語のほうの「千早振る」は馬鹿馬鹿しい噺なのだが
瀧川鯉昇のそれは群を抜いてくだらないので、そちらもおすすめ

2023年11月24日 | カテゴリー : 映画 | 投稿者 : morita